ネズミは人間の生活環境に非常に適応力の高い動物で、特に住居に侵入して被害を与えることが多い害獣です。彼らが棲み付く家にはいくつか共通する特徴があります。今回は、ネズミの被害に頭を悩ませる!駆除は役所などに依頼できる?についてお伝えします。
建物の老朽化、隙間や穴が多い家はダメ!
メンテナンスが十分に行われていない家は、ネズミの侵入リスクが高まります。
例えば、建材の劣化や雨漏り、断熱材の損傷などにより、ネズミが入り込みやすい隙間ができてしまいます。また、古い家は配管や電気配線が複雑なことが多く、それらがネズミの移動経路として利用されることがあります。老朽化した家は、特にネズミの被害に注意が必要です。
また、ネズミの体が小さく、わずか1cm程度の隙間でも簡単に侵入することができます。
そのため、ネズミは換気口や排水口を通じて家の中に侵入することがよくあります。特に、これらの侵入経路が十分に防護されていなかったり、老朽化で隙間ができている場合は、ネズミが簡単に入り込めてしまいます。
このように、古民家やリフォームが不十分な住宅では、このような問題が発生しやすく、ネズミの侵入を許してしまうケースが多いので注意が必要となります。
ネズミが好んで棲み付く環境について
ネズミが好んで棲み付く家の特長もあり、特に湿気が多い環境を好むため、水漏れがある家や、風通しが悪く湿気がこもりやすい家は、ネズミにとって居心地の良い場所となります。
台所や浴室、洗面所の周辺で水が溜まりやすい場所や換気が不十分な場所では、ネズミが水分を確保しやすくなり、湿気の多い場所ではカビや昆虫なども発生しやすく、それらがネズミのエサにもなります。
また、家屋の周辺環境も、ネズミの出現に大きく関わります。
例えば、田畑が近くにある地域や、川や下水道が近くにある場所は、ネズミの生息地となりやすいです。都市部でも、商業施設や飲食店が多い地域は、ネズミが食料を求めて住宅地に移動することもあり、ネズミによる被害が拡大するケースが非常に多いのです。
また、家庭菜園などで植物を植えている場合や、堆肥を置いている家もネズミの餌となり寄せ付けてしまいます。
そして、ネズミは寒さを嫌うため、冬場には暖かい場所を探していることが多いので、暖房器具が使われている施設や飲食店など断熱が効いている建物は、ネズミにとって居心地の良い環境となります。
食品やペットの餌の管理が甘い建物は狙われる!
ネズミは食べ物を求めて家に入り込むことが多いです。特に食料を出しっぱなしにしている家や、食品を密閉容器に入れずに保存している家は、ネズミにとって格好の餌場となります。キッチン周りに食べかすが落ちている場合や、食材が棚の中でむき出しの状態で保管されていると、ネズミが食料を見つけやすく、長期間棲み付く原因となります。また、ペットフードを出しっぱなしにしている家庭も注意が必要です。
ペットを飼っている家庭では、ペットのエサがネズミの餌になることがあります。特に、エサがむき出しの状態で置かれている場合や、ペットが食べ残したエサが片付けられていない場合、ネズミがそれを目当てに家に侵入してくることがあります。ペットのエサは密閉容器に保管し、食べ残しがないようにすることが重要です。
もちろん、ゴミが家の中や周囲に溜まっていると、ネズミが餌を求めてやってくる可能性が高くなります。特に、生ゴミが長期間放置されている場合、強い臭いがネズミを引き寄せます。また、ゴミ袋が破れていたり、ゴミ箱の蓋がしっかり閉まっていなかったりすると、ネズミが簡単にゴミにアクセスできるため、被害が拡大することがあります。ゴミ捨てのルールを守らず、外にゴミを放置する家も、ネズミが繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。
まとめ
ネズミが出る家には、いくつかの共通した特徴があります。隙間や穴が多い家、食品管理が甘い家、掃除が行き届いていない家、湿気が多い家、ゴミが多い家などは、ネズミにとって快適な環境を提供してしまいがちです。また、周辺環境や建物の老朽化、ペットのエサの管理などもネズミの発生に影響を与える要因となります。
これらの特徴を理解し、定期的な掃除やメンテナンス、適切な食品やゴミの管理を行うことで、ネズミの侵入を防ぐことができます。また、家の構造的な問題がある場合は、専門家に相談して修理を行うことが重要です。ネズミの被害を未然に防ぐためには、家全体の環境を見直し、ネズミが入り込みにくい環境を整えることが大切です。
また、ネズミ駆除が自力では難しい場合や被害が大きい場合には、専門の害獣駆除業者に依頼することを検討しましょう。侵入経路を確実に特定し、二度とネズミによる侵入がないような対策を施してくれます。放置すれば被害は拡大するばかりですので、早期対処していくことをおすすめします。