被害を拡大するハクビシンの駆除や忌避対策に必要な知識

 
東京や茨城に千葉といった関東圏でも生息域を広げているハクビシンは、農作物を食い荒らしたり、家屋に棲み付き健康被害を齎すなどの問題を引き起こしています。今回は、被害を拡大するハクビシンの駆除や忌避対策に必要な知識についてお伝えします。
 

ハクビシンとは?

 

 
ハクビシンは、東日本を中心に生息するイタチやフェレットに似た野生動物で、顔の中央の白い線が特徴的です。夜行性で、体長は40~50cm。果物が好物で柿やブドウなどへの被害が多いです。
 
ハクビシンは攻撃性が低いのですが、縄張り意識が強いため全くケンカしないという訳ではありません。そのため、野良猫やタヌキにアライグマなどと争う事があります。
 
鳴き声は「シャー」「シーシー」や「キューキュー」と鳴き、夜間にこれらの声が屋根裏などで聞こえたら、ハクビシンが棲み付いている可能性があります。
 

ハクビシンが家屋に棲み付くデメリット

 
ハクビシンが家屋に棲み付くと、さまざまなデメリットが発生します。
まず、天井裏や壁の隙間に巣を作り、糞尿による汚染が広がります。これにより悪臭が漂い、カビやダニの発生リスクが高まり、衛生環境が悪化します。
 
また、糞尿は木材を腐らせ、家の構造にダメージを与えることもあります。さらに、配線をかじることで電気系統にトラブルが起こり、火災の原因となることもあります。
 
その他にもハクビシンは病原菌やウイルスを媒介しており、SARSコロナウイルス、レプトスピラ症、サルモネラ菌、狂犬病などの感染リスクがあります。
 
ハクビシンは夜行性であり、夜間に騒音を発生させ、住人の睡眠を妨げることがあります。
また、ハクビシンは病原菌やウイルスを媒介していることもあり非常に危険です。
 
加えて、外に設置された農作物や庭の植物にも被害を与える可能性もあります。こうした問題により、家屋にハクビシンが棲み付くことは健康被害や経済的損失をもたらすため、早急な対応が必要です。
 

ハクビシンが嫌うもので忌避対策

 

 
ハクビシンは、辛いものや強い匂いを嫌います。特に、唐辛子やカプサイシンを含む食品、木酢液が効果的です。例えば、粉唐辛子を隙間に撒いたり、木酢液を5mごとに設置することで寄り付かせなくすることができます。農作物被害を防ぐ場合、カプサイシンを含むレッドシートも効果的で、特に屋外では長期間使用できる製品がおすすめです。
 
天井裏の対策方法
ハクビシンが屋根裏に侵入している場合、木酢液や燻煙剤を使うことが効果的です。木酢液はスプレーで広範囲に撒くことができ、定期的な再散布が必要です。また、コップに入れて置いておけば1か月以上効果が持続します。燻煙剤は天井裏の点検口から煙を送り込み、ハクビシンと一緒にノミやダニなどの害虫も駆除できるので便利です。
 
農業や屋外での対策
屋外でのハクビシン対策には、カプサイシンを含む商品が有効です。レッドシートやスプレーを使用して、広範囲にわたって忌避効果を持続させることができます。特に、農作物への被害を防ぐために、一定間隔で設置し、自然分解が進まないように工夫しましょう。
 

捕獲の流れと法律の注意点!市役所での申請

 
ハクビシンは鳥獣保護管理法で保護されているため、自治体や役所に相談し「有害鳥獣捕獲許可申請」などの手続きを行う事で駆除が可能となります。
 
箱わななどは無料で貸し出してもらえる場合もありますが、地域によっては狩猟免許がないと設置出来ないケースがありますので確認することが大切です。
 
仮に、これらの作業を無許可でしてしまうと、鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられますので、注意しなければなりません。
 

駆除業者の利用と費用相場

 

 
駆除業者に依頼する場合の費用は、棲み付かれている家屋の環境であったり、棲み付いた個体数なども影響するため、必ずしも固定の金額という訳ではありません。また、作業も駆除・捕獲だけでなく、費用的負担は大きくなる恐れがありますが、防除対策や清掃・消毒作業まで依頼することも可能です。
 
そして、費用相場が分からないという方は、まずは無料調査を依頼して見積りを出してもらう事をおすすめします。また、複数の業者に依頼して相見積もりを取り、作業内容であったり、費用の相場を把握するのが良いでしょう。
 

まとめ

 
ハクビシンの駆除には、法的な手続きを守りつつ、忌避対策や駆除・捕獲を効果的に行うことが重要です。唐辛子や木酢液を使った忌避策が効果的であり、役所の支援なども活用しながら対策を進めましょう。仮に、棲み付かれてどうしようもできないという方は、プロの駆除業者に、早期依頼して対処すると良いです。ただし、費用面が分からない・騙される心配があるという方は、いくつかの業者に相談して、相見積もりを取り、適切な作業内容や費用を見極めて駆除依頼することが重要です。
 
ハクビシンの被害でお困りの方は、ハクビシンの救急隊へご相談下さい。プロのスタッフが完全駆除のサポートを致します。