日本には、イタチ科に属する動物が沢山おり、一般の方がパッと見ても何か分からないというケースが多いです。また、イタチ科の動物は家屋などにも棲み付くため非常に厄介です。今回は、【害獣駆除】テン・イタチ・ハクビシンの見分けがつかない?についてお伝えします。
イタチ科の動物は見分けがつかない?
ネコ目イヌ亜目クマ下目イタチ科イタチ属のイタチは、日本全土に生息する哺乳類で、体長20~30センチ、尾長7cm~15cm、体重は120~600グラムといった長細い体が特徴的です。このイタチが近年、家屋などに棲み付く害獣として問題視されています。
しかし、イタチだけが問題視されている訳ではなく、イタチ科に属する動物が多く生息しており、実際にイタチが棲み付いているのではなく、他のイタチ科の動物が棲み付いている可能性があるのです。
例えば、ネコ目イヌ亜目イタチ科テン属のテンですが、赤褐色や暗褐色の毛並みで、体長45~55センチ。尾長17~23センチ。体重1キロ程度で、イタチより少し大きいのですが、ぱっと見でテンだと判断できる方は少ないと思います。そして、このテンも家屋などに棲み付く害獣となっています。
また、都心部で増え続けているジャコウネコ科ハクビシン属のハクビシン。こちらも、体長51~76センチ。尾長40~60センチ。体重3~6キロ。かなり大きな見た目ではありますが、尻尾の長さや顔の雰囲気もどことなく似ているため、間違えられる傾向にあります。
このような動物が家屋に棲み付いたと時に、よほど動物に詳しくなければ見分けるのは難しいでしょう。
害獣駆除する際に動物を見分ける必要性がある
害獣が家屋に棲み付いた際に、自分で駆除することになると、この時にどの動物が棲み付いているのか把握する必要性があります。まず、野生動物の多くは鳥獣保護法によって守られているため、傷つけたり殺傷してはいけません。
捕獲駆除するには、自治体や市役所への申請をしたり、狩猟免許の取得が必要となり、捕獲した場合には、その動物が殺傷してはいけない対象となっていることもあります。そのため、動物に対する知識が備わっていなければならないのです。
このように、害獣駆除はハードルが高いこともあり、一般の方は、害獣に棲み付かれてしまった場合には、プロの駆除専門業者へ依頼することをおすすめします。
まとめ
近年、都心部でもイタチなどの害獣による被害が増えており、自分自身で駆除することもあるでしょう。ただし、その動物の特徴から種類や性別を特定できなければなりません。何も考えなしに駆除を行ってしまうと法を犯す可能性もありますので、無理に自分で対処しようとはせずに、プロの知識や技術を頼って対処していくことも重要なのです。