どうしてネズミは害獣?可哀相でもネズミ駆除が必要な理由

 
愛くるしい姿の小動物。飲食店や家に侵入するネズミに対しても駆除に抵抗があるという人も少なくはないでしょう。ですが、ネズミが害獣と言われるしっかりとした理由もあります。今回は、どうしてネズミは害獣?可哀相でもネズミ駆除が必要な理由について紹介していきます。
 

害獣とは?

 
害獣とは、人間の活動、生活に害をもたらす獣を示します。
 
人を襲い、人間の肉体的被害となるクマ、イノシシ、ニホンザル。
農作物を荒らし経済的な害をもたらすシカ、イノシシ、ハクビシン。
家畜や養殖魚を襲うオオカミ、タヌキ、イタチ。
糞尿によって家屋破損。病原菌による汚染、感染リスクを齎し健康的な被害を与えるコウモリ、ネズミ、ハクビシン。
 
このように日本には害獣と呼ばれる動物が数多く生息し、人間と共に暮らしています。
 
昨今では冬眠前に頻繁に人里に現れるクマの姿がニュースでも取り上げられ、目撃件数は平年の3倍とも言われています。そして、ネズミは近年、都心部に出没が目立つ害獣。
特に、東京、大阪、神奈川といった飲食店で賑わう街に被害が集中しており、公共施設やオフィスビルでも被害が増えている状況です。
 

ネズミ駆除が必要な理由

 

 
ネズミも人間の生活を脅かす立派な害獣の一種。
見た目は可愛らしく、げっ歯類であるハムスターやデグーなどはペットとして人気でもあるため、駆除するのは可哀相と感じる人もいるでしょうが、体は小さくても人間に与える害は甚大です。
 
食中毒でも知られているサルモネラ菌、糞尿で汚染された土や水から感染するレプトスピラ症といった感染症を引き起こす保菌者でもあります。
また、病原菌が潜む糞尿をまき散らすだけではなく、ノミやダニも寄生しているため、ネズミが通ることで、ばら撒いていくことになります。
ノミやダニが増えることで、アレルギー症状が出てしまうだけではなく、ツツガムシ病などの二次感染の危険性もあるのです。
 
また、家具を齧られることで買い替えが必要となったり、壁に穴をあけられることで修繕費用が必要となったりと、経済的な負担も大きくなってしまいます。さらにケーブルを齧られショートすることで火災につながることもあります。自分の身に降りかかる被害を想定すると、可哀相という理由でネズミを放置するのは賢明な判断とは言えないのです。
 

まとめ

 
ネズミの容姿は愛くるしいですが、齎す被害は可愛いものではありません。
様々な被害を受けることになるため、ネズミの痕跡を見つけた場合には躊躇することなく駆除作業を開始しましょう。
 
もし、死骸を見るのが辛いといった場合にはプロに頼るのも一つの方法。
駆除作業だけではなく、巣の清掃・消毒、侵入口の封鎖まで行ってくれますので、精神的にも肉体的にも駆除作業が行えないという場合には無理をせずにプロに依頼するようにしましょう。