どこから侵入する?ハクビシンの侵入方法と防止策について

 
侵入するような隙間はないはずなのに、いつの間にか侵入し、住みついてしまうハクビシン。糞尿による住居の被害やダニ、媒介する感染症による健康被害にあわないためにも、ハクビシンの侵入方法とその防止策を知ることは重要です。そこで今回は、どこから侵入する?ハクビシンの侵入方法と防止策についてお伝えします。
 

ハクビシンの運動能力

 
ハクビシンは樹上で生活することが多く、バランス感覚に非常に優れており木登りが得意です。
驚くことに、足を器用に使い、物を掴むこともできるため、電線の上でも尾でうまくバランスをとりながら渡り、移動することが可能です。
 
木から木へのジャンプはあまり得意ではないのですが、垂直のジャンプは得意で、垂直の雨どいを登ることも可能です。また全長が90~110cmにもなるハクビシンですが、猫の仲間なので、頭が入ればそこから狭い空間でも通り抜けることもできるため、屋根や壁の小さな隙間からでも侵入してきます。
 

侵入を防ぐには

 

 
ハクビシンの侵入を防ぐには、まず侵入経路を絶つ必要があります。
小さな隙間でも入り込むことができますので、劣化により外壁や策などが脆くなって穴が開いた場所などあると侵入されてしまいます。また、通風口などからも侵入しますので、注意しなければなりません。従って、定期的な点検も必要なのです。
 
また、ハクビシンが苦手とする臭いを利用するのも有効です。
ハクビシンはニンニクや石油系の臭いが苦手です。臭いの出る害獣用の忌避剤でも代用が可能となるため、害獣・害虫駆除用の燻煙材などを利用して追い払うと良いでしょう。ただし、臭いは月日が経つと消えてしまうため、近寄らなくなるまで定期的な対応も必要となります。
 

まとめ

 
ハクビシンは小さな隙間からも侵入することができるため、いつのまにか居住空間に入り込んできます。一度棲み付かれてしまうと、冬眠が無く年中活動し、繁殖力も強いハクビシンはあっという間に数を増やし、住居への被害や健康への被害を拡大させます。まずはこんな隙間からは入らないだろうという先入観を捨て、今一度侵入経路になりそうな箇所を点検するとともに、ハクビシンが嫌がる臭いなどで近寄らせないようにすることが肝心です。
しかし、いくら対策を行っても、侵入されてしまうことはあります。夜中の足音や糞尿など、侵入の形跡を確認した際には、被害の拡大を最小限におさえるためにも、プロの専門業者に相談することをおすすめします。