マンションやアパートといった集合住宅でネズミが発生してしまった場合、建物内全体での駆除が必要となるため一戸建てでのネズミ駆除よりも厄介です。そして、心配になるのが費用負担です。今回は、アパート・マンションのネズミ駆除費用負担は誰になる？について紹介していきます。
 

大家が費用負担するケース

 
どのような建物であっても、ネズミは繁殖スピードが早いため、1匹でもネズミを見かけたり、1つでもネズミの足跡や糞尿といった痕跡（ラットサイン）を見つけた場合には早急に駆除しなければなりません。
 
集合住宅の場合には自分の部屋だけ駆除しても、戻ってきたり、共有スペースに糞尿をされれば病原菌が媒介する可能性があるため、建物全体での駆除が必要となり、業者に依頼するケースが一般的。そのため、費用も高額となるのは予想が付くと思います。
 
大家が負担してくれるケースとしては、建物の劣化が原因となり、隙間や破損箇所からネズミが侵入したといった場合になります。
 
アパートやマンションといった集合住宅では、早期に対応しなければ、入居者が引っ越してしまうリスクもあるため、ネズミ発生の落ち度が住人にない場合には大家が駆除費用を負担するべきと考えた方が良いかもしれません。
 

住人に非がある。ネズミの発生

 

 
ネズミは食料が豊富であったり、ダンボールや新聞紙など巣材となるものが入手しやすい快適な場所を棲み処とする習性があります。
そのため、ゴミ屋敷とまではいかなくても、食べこぼしを放置したり、窓を開けっぱなしで過ごすといったネズミを棲み付かせてしまうような生活を入居者が行っている場合には入居者に請求がいく場合もあります。
 
ただし、住人が支払っている管理費を充ててくれるケースもありますし、大家と住人が折半するケースもあります。ネズミが発生した場合には基本的に大家との話し合いで誰が費用を負担するか決まってくると言えますので、交渉しやすいように住居環境を改善しつつ大家に相談するようにしましょう。
 

まとめ

 
ネズミが集合住宅に出没した場合、大家が駆除費用を支払う義務はないものの、大家が負担するケースが多くなります。ですが、入居者の生活環境に問題があり、ネズミが棲み付いた場合には、入居者にも請求される可能性があります。
そのため、ネズミに棲み付かれないように室内を清潔に保ち、侵入されない環境を維持していきましょう。
特に近くに飲食店や空き家があるといったネズミが発生しやすい条件が整っている場合には、ネズミを警戒し、入念に未然防止に努めましょう。