アライグマは家屋に何度も棲み付くの?繁殖のための巣作り本能

 
アライグマが家屋に棲み付いて、燻煙剤や忌避剤を使用してなんとか追い出すことに成功して、安心したのも束の間、数か月後にまた棲み付かれてしまうこともあります。今回は、アライグマは家屋に何度も棲み付くの?繁殖のための巣作り本能についてお伝えします。
 

アライグマは家屋に何度も棲み付くの?

 
アライグマをやっとの思いで、追い出すことに成功したという方は多いことでしょう。しかし、数か月後にまた同じ場所に棲み付かれてしまうといったケースも少なくはありません。
 
アライグマは帰巣本能を持っていて、一度棲み付いた場所が快適だと感じると、その場所を「安全な巣床」として記憶し、何度でも戻ってこようとします。
 
アライグマにとって理想的な住処とは、例えば床下や屋根裏のように、外敵から身を守りながらも簡単に出入りでき、さらに近くにゴミ箱やペットの餌などの食料源が豊富な場所です。
 
このような環境で棲み付いたアライグマは、たとえ追い出されても、その場所が引き続き安全であると判断すると再び戻ってきます。特に繁殖期に棲み付いていた場合、巣を作り直して子育てを続けようとする執着が強くなります。
 

繁殖のための巣作り本能

 

 
繁殖期になると、アライグマは安全で暖かい場所に巣を作る本能が強く働きます。追い出した場所が理想的な巣作りの環境であった場合、同じ場所に戻ってきて繁殖しようとします。子育てを行う場所として適している場合、巣を破壊して追い出しても、母親アライグマは子どもを守るために何度も戻ろうとするのです。
 
ですので、再侵入を防ぐためには、アライグマが出入りしていた侵入口を完全に封鎖し、巣や排泄物の痕跡を徹底的に清掃・消毒することが重要です。
 
臭いや痕跡が残っていると、アライグマはその場所を「自分の縄張り」として認識し、再び侵入する可能性が高くなりますので、適切な対策を取らないと、同じアライグマだけでなく、他の野生動物などが、その場所に棲み付くこともあります。
 
ですので、アライグマの再侵入を確実に防ぐためには、専門的な知識や技術が不可欠です。一般の方では、侵入口を見つけきれなかったり、封鎖が不完全である場合が多く、再侵入のリスクが高まりますので、駆除・捕獲や侵入経路を塞ぐなどの作業は、プロの駆除業者へ依頼することをおすすめします。
 

まとめ

 
一度アライグマが家屋に巣を作ってしまうと、繁殖期が来るたびに再侵入のリスクが高まります。家屋に一度棲み付いた個体が巣を作る場所として安全だと認識すると、帰巣本能によって、何度も戻ってきて巣を作り続ける可能性があります。そのため、アライグマの駆除後も侵入口を確実に封鎖し、巣や痕跡をきちんと清掃して、入り込ませないことが重要です。
 
ただし、これらの作業を完璧に行うのは難しくもありますので、プロの駆除業者へ依頼して対処することが大切です。アライグマの被害でお困りの方は、アライグマの救急隊へご相談下さい。