アライグマの生息域が広がっている近年、アライグマは群れで行動はせず単独行動をする動物であることが知られていますが、そのテリトリーの持ち方も独特です。今回は、アライグマは縄張りがあるけど縄張りを共有する動物!についてお伝えします。
アライグマの縄張りについて
アライグマは自身の巣床から餌場などに掛けて、マーキングを行い縄張りを持つ動物となります。マーキングすることで、自分の存在を他の動物などに知らしめます。また、自身の健康状態であったり、繁殖期であれば同種の異性に存在を知らせるためのコミュニケーションツールとしてマーキングを行います。
これも、他の動物と接触して、ケガを負うような事がないようにするなど、自衛のためでもあるのです。そもそもアライグマは単独で行動することが多いですが、縄張りを他のアライグマと共有することもあります。
特に都市部では、餌場や避難する場所が限られてしまうため、複数のアライグマが同じ縄張りを共存することがあり、柔軟に活動しているため、アライグマの個体数が増えてしまっている要因でもあるのです。
アライグマの駆除方法
アライグマが近隣に生息している可能性の高い場所もありますが、現在ではどこにでも生息している恐れもありますので、多くの方が忌避対策や駆除方法を知っておいた方が良いと言えます。
まず、アライグマの忌避対策は、簡単なものであれば、ネットショップやドラッグストアなどで販売されている忌避剤を購入し、家屋周辺に散布し近付けないという忌避対策になります。ただし、アライグマは順応性が高い動物ですので、苦手な臭いにも慣れてしまう可能性がありますので、忌避剤の臭いの種類を変えて慣れさせない様に対策を講じるのも大切です。
また、家屋に侵入する経路を閉ざすための修繕工事や、パンチングメタルなどを利用した施工で、アライグマに侵入されないようにしましょう。特に、地震や台風といった自然災害の後は、家屋の屋根や壁などが破損している恐れがありますので、そういった破損個所を放置しない様にするのが大切です。
最後に、アライグマは雑食性で、人間の捨てるゴミなどを漁り、食料を確保することがありますので、ゴミ出しする際には、蓋つきゴミ箱を利用するなど、食料を与えない・奪われないための対策を講じると良いです。
そして、本格的に捕獲・駆除するとなれば、役所や自治体での手続きが必要であったり、狩猟免許が無ければ捕獲出来ないなど、ハードルは低くはありませんので、作業が難しいと感じる方は、プロの駆除専門業者へ相談しましょう。
まとめ
アライグマは縄張りを持った動物です。そのため、縄張り争いで、猫や犬などに襲い掛かる事もあります。人間も同様です。威嚇されているのに近づけば、噛み付かれたり引っ掻かれる恐れがありますので、むやみやたらに近づこうとしてはいけません。
また、家屋に棲み付くようなアライグマも増えていますので、ご自分でできる忌避対策や駆除対策をプロに依頼するなどして、ご自分に降りかかる災難を事前に防いでおくことが大切になります。