アライグマ駆除には絶対に使用してはいけない毒餌について

 
アライグマは害獣であるがゆえに、駆除していかなければならない存在です。ただし、その駆除方法にも制限であったり法律もあるため、決められた方法でなければ駆除が行えないのです。今回は、アライグマ駆除には絶対に使用してはいけない毒餌についてお伝えします。
 

アライグマ駆除に毒餌を使用してはいけない理由

 
毒餌はネズミ駆除の際などに利用されることの多いアイテムですが、毒性が強いことから、アライグマの駆除にも活用できると考える方もいると思います。しかし、アライグマに毒餌を使用して駆除することは、公共の安全や法的規制によって禁じられていると考えましょう。
 
毒餌は、アライグマだけでなく、他の野生動物やペットにも被害を及ぼす可能性があり、アライグマが毒餌を食べた後、他の動物がその死体を食べることで、二次的な中毒が発生することもあります。このような二次中毒は、食物連鎖全体に悪影響を及ぼし、生態系のバランスを崩す可能性があります。
 
また、毒餌は動物に対して極めて苦痛な死をもたらすこともあります。
毒により内出血や臓器不全などが引き起こされ、動物は長時間にわたり苦しむことになり、動物福祉の観点から、苦痛を伴う方法での駆除は倫理的な問題にも発展するため、使用自体を控えた方が良いでしょう。
 

公共の安全や法的規制により使用しない駆除を!

 

 
毒餌の使用は人間の安全にもリスクをもたらします。
特に子供やペットが誤って毒餌を誤飲する危険性があります。誤って摂取した場合には、深刻な健康被害を引き起こす可能性があり、場合によっては致命的となることもあるのです。このため、毒餌の使用は家庭や公共の場所でのリスク管理が難しいという問題が生じます。
 
また、多くの地域では、毒餌の使用は法的に規制されています。
野生動物保護法や動物福祉法により、毒餌の使用は制限されていたり、完全に禁止されています。ですので、違法な方法での駆除は法的な罰則を伴う可能性もありますので、規制されていない方法で駆除を行いましょう。
 
例えば、狩猟免許を取得し、箱わなを設置して捕獲し駆除するといった手段であったり、忌避剤や燻煙剤を使用して、追い出すといった手段を選びましょう。
 
完全な駆除を目指すのであれば、プロの駆除専門業者へ依頼して対処して行くことをおすすめします。
 

まとめ

 
アライグマに毒餌を使って駆除することは、環境保護、動物福祉、公共の安全、法的規制の観点から推奨されません。しかし、放置すれば、健康被害や家屋の老朽化に、農作物被害などの問題を解決することはできませんので、法律を犯さず対処できる手段で駆除を行っていきましょう。