近年、アライグマが家屋や農作物への被害を齎す厄介な害獣として見られることが増えています。その被害を食い止めるためには、忌避対策や駆除作業が不可欠となります。今回は、アライグマ駆除や忌避に大切なのは、自由なスペースを制限することの重要性についてお伝えします。
アライグマによる被害の拡大について
野生動物による農作物被害などのニュースが発信されると、その動物が活発に行動し、人間の生活に悪影響を与えている存在なんだと知る方は多いことでしょう。
この数年で最も害獣として問題視されることが増えた動物の一種がアライグマとなります。
アライグマは、海外から輸入された外来種となり、日本国内には元々は生息していなかった動物となります。また、アライグマは攻撃性の強い動物となり、日本の在来種を捕食し生態系の問題も引き起こし、農作物を食い荒らす害獣としても危険視されている状況となります。
そして、繁殖力の高い動物でもあり、個体数が増え、都市部への生息域を広げていることもあり、家屋への棲み付き被害なども増加していて、早期駆除し絶滅させていかなければ、さまざまなトラブルを解消することが出来ない状況なのです。
ですので、アライグマによる被害を食い止めるためにも駆除・忌避対策が大切になります。
自由なスペースを制限する
アライグマが生息域を広げていったのは、人間以外の天敵が、ほとんど居ないことが原因と言えます。アライグマの天敵となり得る動物は、鷹や鷲といった猛禽類ぐらいしかいません。野犬や野良猫もいますが、縄張り争いでケンカすることはあっても、無理に死に至るようなケンカをすることも少ないのです。そのため、これらの動物が生息していても、アライグマの脅威になることはありません。
ちなみに、アライグマは攻撃的な性格をしており、捕食できる餌が多いため、余計に生息域を広げるだけの力を持ち合わせているのです。
そこで、絶滅・減少させるには、人間の力を駆使するしかありません。
まず、アライグマが住みやすい自由なスペースを与えないように対処していくことが大切です。アライグマは、人間の捨てるゴミを漁ったり、家屋の屋根裏に忍び込み巣作りするため、こういった問題を一つずつ解決することが重要です。
ゴミを捨てる場合は、蓋つきゴミ箱に入れて出したり、棲み付かせないために侵入経路を塞ぎ、アライグマに魅力的な住処とさせない様にしていくなど、取り組めることは沢山あります。そうやって、餌が枯渇していけば、駆除作業の効果も高まりますし、個体数が減少していきます。しかし、自治体や個人の意識は高くはありません。
そのため、被害にあってから対処するという方が多い状況となります。
これが、アライグマの自由なスペースを与える行動でもありますので、駆除・絶滅させるには、国・地域・個人での活動が非常に重要なのです。
まとめ
アライグマの被害は年々増加している状況です。しかし、単発的に駆除作業を行ったり、追い出す作業を行っても、その被害を縮小させるのは簡単ではありません。
アライグマが棲み辛いと感じる環境を作ることが大切となりますので、忌避対策に駆除作業を根本から、個人間で行っていく必要性があります。単純なゴミの処理方法であったり、家屋に棲み付かせないための対策を講じるなどの手段は、明日からでも始められますので、取り組んでみてはいかがでしょうか。現在、被害がなくても、いずれその被害が自身に降りかかるか分かりませんので、できる事から始めましょう。