人が住まう家屋内に侵入して経済的、健康的な被害を与えるのはネズミだけではありません。アライグマやハクビシン、イタチなども人間の安全な生活を脅かす害獣。今回は、イタチとネズミでは被害は異なる?駆除については要注意について紹介していきます。
イタチもネズミも被害を与える害獣
住居に侵入する害獣は、安全な寝床と、安定した食料確保を目的として棲み付く傾向にあり、近年では都心部での被害は増えています。
ネズミが家屋に棲み付くと、糞尿をまき散らされ、ネズミに寄生するダニやノミを介して感染症になる危険性もあります。ネズミが齎す感染症は発熱や頭痛といった軽い症状だけではなく、命に関わる症状にまで発展する可能性があるため、棲み付かれた時には駆除作業だけではなく、巣の清掃・消毒、死骸や糞尿の掃除まで完了させる必要があります。
また、家具を齧られたり、壁紙を傷つけられることで、買い替えや修繕が必要となれば費用負担も大きくなってしまいます。
これらの問題を引き起こす害獣はネズミだけではありません。イタチに棲み付かれることで、さまざまな害を被ることになります。
イタチによる被害はどんなもの?
イタチは雨風から身を守るために倉庫や物置だけではなく、断熱材のある壁の中や天井裏に巣を作ります。
ネズミと同様にサルモネラ菌、レプトスピラ菌といった保菌者であるため、棲み付かれることで感染症、食中毒の危険性があります。
そして、ネズミよりも体長が大きいため、走りまわる音は騒音に悩まされることも少なくありません。夜行性であるため、音がうるさかったり、不安な感情から眠れないということが起これば睡眠不足にもなり精神的な負荷も大きくなります。
また、ネズミよりも排泄物による臭いが強いため、臭いで棲み付かれたことに気づくというケースも多く、強烈な悪臭が部屋を漂えばストレスにもなります。そして、イタチは同じ場所に糞を溜める習性があるため、ネズミかイタチか判別できるポイントでもあり、エサを巣に持ち帰るためエサとなる小動物の死骸が巣に見られる場合にもイタチの可能性が高くなります。
ネズミとイタチ、どちらに棲み付かれた場合にも早急な駆除が必要となりますが、イタチは鳥獣保護管理法によって守られているため、勝手に捕獲、殺処分することは禁止されています。許可なく自分で駆除作業してしまうと、罰金を科せられてしまいますので、ネズミがイタチか判断が難しい場合には駆除業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
ネズミとイタチ。どちらに棲み付かれても被害を受けることになるため、排除することを考えなければなりません。ですが、イタチの駆除は自治体への申請が必要となります。
ネズミであっても駆除から侵入口の封鎖、巣の清掃・消毒といった作業が必要となりますので「害獣に棲み付かれたかも…」と思った時には、プロの駆除専門業者に依頼するのがオススメです。