イタチは都市部や住宅街にも度々姿を現す野生動物です。
そんなイタチは人の家に棲みつくだけではなく、なんと車の中に侵入することも度々あります。
今回はイタチが車に侵入する理由と防ぐための対策について詳しくご紹介します。
イタチが車に侵入する理由
イタチは車のタイヤやホイール、エンジンルームなど、体が通れる隙間があれば中に侵入してくることもあります。
イタチが車に侵入してくる理由は次の通りです。
・暖かいから
特に寒い季節は、イタチにとっても外は厳しい環境。
そのため、エンジンで暖を取るためにエンジンルームに入ることがあります。
・外敵から身を守るため
車の中は外敵に遭遇する危険性も少なく、イタチにとっても安全な環境です。
車への侵入を防ぐ効果的な対策
イタチが車に侵入するのを防ぐには、次のような対策が効果的です。
・エンジンをつける前に確認する
寒い日や長時間駐車をしていた時は、エンジンをつける前にボンネットを叩くなどしてイタチが潜んでいないか確認しましょう。
・車内を清潔に保つ
車内に食べ残し等があると、それが原因でイタチが侵入する可能性があります。
車内の食べ物や飲み物は、その日のうちに必ず処分し、清潔な状態を保ちましょう。
・入口をしっかり閉める
車内のドアや窓など、侵入されそうな入口をしっかり閉めることで、イタチが侵入する可能性を下げることができます。
・忌避剤を設置する
車内に忌避剤を設置することで、イタチが寄り付かなくなります。
具体的には木酢やクレゾールなどの忌避効果があるものを車内や車の周りに置くのがベスト。
車の周りにアルミ板など、光る物を設置するとより寄り付かなくなるので、ぜひ試してみてください。
イタチが車に侵入するリスク
イタチが車に侵入した場合、配線などのケーブルを噛みちぎることがあります。
ケーブルなどが断線すると、電気回路の故障により車が動かなくなる可能性がありますし、傷が小さければ車が運転できてしまう恐れも考えられます。もし、運転中に故障すれば恐ろしいとおもいませんか?
例えば、高速道路などで、スピードを出していた状況で故障したとなれば、大事故を引き起こしてしまう可能性もゼロではありませんので、安全な運転をすることができなくなってしまうのです。
従って、イタチが車に侵入したことによって引き起こされるリスクは、車の所有者や同乗者に危険を与える可能性がありますので、糞尿の痕跡や獣臭やが漂うなどの異変に気が付きましたら、エンジンをつける前に確認しましょう。
イタチが持つ病原菌にも注意が必要!
イタチは、いくつかの病原菌を持っており、これらは人や動物にも感染する可能性があり、被害によっては生命を脅かすものもあるので非常に危険です。
イタチが媒介する病原菌で代表体なものはサルモネラ菌となります。
サルモネラ菌は、食中毒を引き起こす細菌で、イタチの糞尿や体液を介して、食物や水が汚染されると人や動物に感染します。
その他にも、レプトスピラ菌があります。この菌はイタチの尿を介して汚染された場所から、皮膚の傷や粘膜を通じて感染します。レプトスピラ症を発症すると、高熱、筋肉痛、黄疸、腎臓や肝臓の障害を引き起こすことがあります。
また、噛み付かれたり引っ掻かれたりといった外傷を受けた場合には、狂犬病やパスツレラ菌に感染する恐れがあります。感染すると致命的な神経系の病気や敗血症や肺炎などの全身的な感染症に発展するため、早急な医療対応が必要です。
これらの病原菌は、イタチの排泄物や唾液を介して感染するため、イタチとの接触を避けなければなりませんし、衛生管理を徹底することが感染予防にも重要となってきます。
ですので、イタチが車に侵入したり、家屋に棲み付いてしまった場合には、早期駆除が必要となりますし、清掃作業や消毒作業が不可欠となります。
車内にイタチの形跡があれば家の中にも注意
車内にイタチが侵入した形跡がある場合、家にも侵入している可能性があります。
足音がしたり、排泄物などの痕跡がある場合は、イタチに棲みつかれている可能性を疑いましょう。
この場合、自分で追い払おうとするのは危険です。
なぜなら、イタチは運動能力が高く、狂暴な性格だから。
追い払おうとすると怪我をする恐れもあるので、プロの業者に駆除を依頼するようにしてください。
プロの駆除業者へ依頼するメリット
イタチなどの害獣駆除をプロに依頼するメリットはいくつかあります。
まず、ご自身で駆除作業を行うとなると、燻煙剤や捕獲器を適切に使うための知識が必要となります。捕獲器に監視て言えば、無資格では使用が出来ず、狩猟免許の取得が求められます。
また、イタチなどの野生動物の多くが鳥獣保護法によって守られていることもあり、自治体や役所での申請を行う必要性があります。怠ると、1年以上の懲役または100万円以下の罰金を科せられる可能性があるため、手続きを行わなければならないのです。
その他にも、棲み付かれた環境は汚れており、駆除後には清掃や消毒といった作業が必要なのですが、長く棲み付かれていれば、餌が残っていて腐っていたり、糞尿で汚れていたりするため、精神的負担も大きいのです。
このような作業をご自身で全て行えるという方であれば、駆除作業を行って良いと思いますが、正直自分でやるのには自信がないと言う方は、プロに依頼して対処してもらった方が良いでしょう。一般的には、プロの駆除業者へ依頼して対処してもらうという傾向にあります。
業者選びの注意点
駆除業者を選ぶ際に、インターネットのホームページを見て業者を決めるという方は多いと思います。その時に、「安い 害獣駆除」や「最安値 イタチ駆除」などといったキーワード検索を行う方が多いと思いますが、そうすると数多くの害獣駆除業者の情報が出てきて、どこにすれば良いのか分からないと困ってしまうのではないでしょうか。
それに、悪徳業者もいると聞くため、騙されないか不安を抱えて居る方も多いと思います。
そういった問題があるなかで、業者選びで気を付けるべきポイントがあります。
業者選びの注意点は、連絡した際の電話やメールの対応が丁寧であるかも基準となります。
電話やメールの応対が丁寧ではない企業自体は少ないのですが、なかには高圧的なしゃべり方やあまりにも馴れ馴れしかったり、用件だけ早く聞き取り電話を切ろうとするケースなどあります。特に、見積りを出してもらった後に、しつこく電話を掛けてきて、不安を煽り、契約を迫ってくるケースは、気を付けた方が良いでしょう。
また、作業途中などに金額提示が変わってくるケースもあるので、見積りを出してもらい、契約したとしても、作業に入る前に、作業員へ費用は見積り以上に掛らないか、ちゃんと確認しましょう。作業中や作業後に、費用が上った事を伝えてくる事がありますので、きちんと確認しなければなりません。
見積りも1社だけでなく、最低でも2社から3社の相見積もりを取って、その金額が適正であるかの判断は行いましょう。あまりにも高すぎるのか、安すぎるのか目安がない状態で契約を結ぶのはリスキーですので、一番安いから決めて騙されてしまったというケースも多いので気を付けてください。
まとめ
イタチは家だけではなく、車にも侵入する可能性があります。
車への侵入が疑われる場合は、ご紹介した対策をぜひ試してみてください。
また、家にイタチが棲みついた場合、むやみに追い払おうとするのは禁物です。
安全に対処するためにも、困った時はぜひプロの業者への相談を検討してくださいね。