エサが豊富になるとアライグマの駆除が難しくなるのは何故?

 
夏や秋といった季節になると、アライグマは活発に活動をすることもあり、捕獲・駆除件数を増やしたいという自治体は多いでしょうし、個人でも早期駆除を目指すことでしょうが、この季節は捕獲・駆除が簡単ではありません。エサが豊富になるとアライグマの駆除が難しくなるのは何故?についてお伝えします。
 

夏や秋にアライグマの捕獲・駆除が難しい理由

 
夏や秋という季節は、アライグマにとって最も快適に暮らせる季節なのです。
これも、農作物や好物の果物などが豊作の季節となり、餌に困らなくなるため、活発に活動を行う状況となります。また、春先に妊娠したアライグマが出産を迎え、子育てを行うため、栄養が不可欠となり、夏や秋になると農作物被害が拡大します。
 
そのため、アライグマを駆除しようと箱わななどの罠を設置したりする自治体なども増えるのですが、餌が豊富な時期には、捕獲駆除が難しいのです。
 
箱わなはアライグマの好物となる餌を設置し捕獲することになるのですが、畑や果樹園に忍び込めれば、いくらでも餌が取り放題となるので、餌が枯渇しているような地域でない限り、箱わななどに設置されている餌をわざわざ取りに来る害獣も少ないのです。
 
ですので、冬の半冬眠期の様な餌が枯渇している時期や、春先で栄養を求めている季節よりも夏・秋はアライグマなどの害獣を捕獲・駆除するのが困難となります。
 

夏や秋のアライグマ駆除

 

 
夏や秋にアライグマを駆除するのが難しいと感じた場合に出来る対策は、畑や家屋周辺の忌避作業を強化することが重要です。例えば、忌避剤を散布するとしても、適応能力高いアライグマがいる事から、散布する忌避剤の臭いの種類をこまめに変えて散布することが重要です。
 
また、ネットを設置するなどの場合においても、ネットを噛みちぎる恐れがあるため、電気柵を設置したり、日頃からメンテナンスや壊れている場所がないかチェックする必要性があります。
 
罠を設置する場合には、効果的な場所へ設置するなど、アライグマに対しての知識や行動パターンも読まなければいけませんが、一般の方にはそういった生態への理解などもないと思いますので、無理に自身でなんとかしようとするのではなく、プロの駆除業者に依頼して対処することをおすすめします。
 

まとめ

 
アライグマは近年、個体数を増やし生息域を拡大している害獣です。
そのこともあり、捕獲・駆除を行う方も増えているのですが、夏や秋といった季節の作業は、非常に難しくもあります。周りを見渡せば、収穫前の野菜や果物など多くの食料があり、夏秋の駆除は簡単ではないので、被害でお困りの方は、プロの駆除業者に依頼して、早期駆除を目指していきましょう。