マンションや飲食店と人間のテリトリーに出没するネズミですが、ネズミの種類によって棲み処とする場所が異なります。今回は、駆除や巣の清掃を行うためのお役立ち知識としてクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミそれぞれの好む得意な場所について紹介していきます。
クマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの好む場所、得意な場所
効率よく、かつ効果的に駆除作業を行うためには、ネズミそれぞれの得意な場所や好む場所を知っておくことが大切。ネズミの種類別に棲み処とされやすかったり、出没しやすいポイントについてみていきましょう。
【クマネズミ】
ドブネズミよりも小さく、ハツカネズミより大きい、中間サイズのクマネズミは、家屋に良く出没するネズミとして知られています。運動神経が良く、垂直飛びが得意でケーブルといった綱渡りもお手の物なクマネズミは、近年マンションでも出没するネズミとして被害を拡大しています。
クマネズミは高い場所を得意とするため、天井裏といった高所に潜み、梁とった人の目に付かない場所を移動経路としています。夜間、人の気配がなくなってから上から降りてきて食料を漁ったりするため、スーパーといった食料品店でも見かけるネズミ。
毒エサに耐性があると有名なスーパーラットはクマネズミが進化したネズミでもあるため、警戒心が強い、運動神経が良いといった特徴を引き継ぎ、駆除が困難となり都心部でも厄介な害獣となっています。
【ドブネズミ】
家に棲み付くネズミとしては一番体が大きく、獰猛の性格をしているドブネズミ。
湿った暗い場所を好み、高所を苦手とし泳ぎが得意なため、下水や配管を移動経路としています。
都心部では、地下鉄、地下街、トンネルといった場所に棲み付き、家屋では床下といった低い場所に生息している可能性が高くなります。動物性の食べ物を好むため、飲食店や繁華街でも良く見かけ、食べ物を扱うお店では食中毒などの感染要因となるため、早期駆除を行わなければなりません。
【ハツカネズミ】
ハツカネズミは家ネズミの中で最も小さい体の持ち主のため、わずかな隙間があれば家屋に侵入してしまいます。
田畑近くの自然豊かな環境の中に立つ、倉庫や納屋家屋に棲み付くことが多く、種子類や穀類を好み、ビニールハウス内の農作物までも荒らすことで知られています。
都市部のビルでも目撃情報があり、そういった場合には配管といった狭い場所に棲み付くこともあります。妊娠期間が短く、繁殖能力が高いため、1匹でもみかけたら早期駆除に踏み切りましょう。
まとめ
ネズミの種類によって棲み処が変わり、駆除グッズの使う場所も考えなければ効率良く駆除することができません。知識があることで、駆除成功の確率が高まりますが、それでも高い場所に登ることができない、死骸を見るのが辛いといった問題が出てくるでしょう。
そういった場合には無理せずにプロの駆除業者に依頼してしまうのが肉体的にも精神的にも安心した駆除方法となります。