コウモリは近年、住宅街などに出没し、家屋にも棲み付き被害を出すことでも有名です。夜行性で昼間は静かなため、個体数が少ないとそう気にならず発見が遅くなることもあります。今回は、コウモリ駆除を早くするべき理由はコウモリが起因となる病気についてお伝えします。
コウモリが起因となる病気
コウモリのような野生動物は、さまざまな病気を持っている可能性もあるため、コウモリなどの野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口から感染します。また、病原菌を持ったコウモリにとりついたノミやダニが媒介者となり、人へ感染させる恐れもあるのです。そして、それらの病原菌は非常に危険なものも多いため、コウモリが宿している可能性のある病原菌についてお伝えします。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、食中毒などの問題として一般的に知られています。
感染すると、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が現れることがあります。感染症の症状は軽度から重度までさまざまであり、免疫力の弱い人や高齢者などは重篤な状態になることもあります。
レプトスピラ症
レプトスピラ症は水が感染源となることがあり、野生動物や家畜もレプトスピラ菌を保持し、感染源となる可能性があります。感染経路は、感染した動物の尿などが皮膚の傷口や粘膜から体内に侵入することによって起こります。感染が進行すると、発熱、筋肉痛、頭痛、吐き気、嘔吐、下痢などの症状が現れることがあります。重篤な場合には、肝臓や腎臓などの臓器に影響を及ぼすことがあります。
ヒストプラズマ症
ヒストプラズマ症は、鳥の糞やコウモリの糞から生成される微細な胞子が、空気中に浮遊し、人間が吸い込むことで感染が広がります。感染が軽度の場合、ほとんど症状が出ないこともありますが、重症の場合には肺炎や発熱、悪寒、倦怠感などが発生することがあります。感染が進行すると、他の臓器にも影響を及ぼすことがあります。
ヘンドラウイルス
ヘンドラウイルスは、フルーツバットと呼ばれるコウモリの一種を通じて人間に感染が広がるとされています。豚インフルエンザのような症状から始まり、次第に重症化して肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。感染が進行すると致命的な結果につながることもあります
狂犬病
このウイルスは、感染動物の唾液を介して噛まれるなどの感染経路を通じて人間や動物に感染が広がります。狂犬病は感染力が高く、感染が進行すると致命的な病気となることがあります。
狂犬病の症状は、初期段階では発熱、頭痛、倦怠感などの非特異的な症状が現れることがあります。しかし、病気が進行すると神経系への影響が顕著となり、興奮症状(畏怖の喪失、過剰な唾液分泌など)や麻痺症状が出現します。この段階になると治療が難しく、致命的な結果を招くことが多いです。
まとめ
コウモリが媒介する病気は危険性が高いため、棲み付かれない様に対策を講じる事や、棲み付かれてしまった場合は早急な対処が求められます。
棲み付かれてしまった事に気が付いた場合は、早急に駆除対応が必要となりますので、コウモリの習性を熟知しているプロの専門駆除業者に依頼するようにしましょう。