コンクリートまでかじる!?ネズミの歯はどうなっている?

 
ネズミの噛み跡はラットサインの一つでもあるため、見逃してはいけない痕跡です。食料を求めたり、侵入口を作るといった他に、歯を整えるために家具や柱などを噛むため非常に厄介。今回は、コンクリートまでかじる!?ネズミの歯はどうなっている?について紹介していきます。
 

一生伸び続けるネズミの前歯

 
家屋に現れるクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミといったげっ歯類は、食料となる人間の食べ物を漁ったり、侵入口を確保するために齧るという行為を行いますが、他にも前歯にあたる上下4本から成る門歯を整えるために、タンスや壁などを齧ることがあります。
 
門歯は一生伸び続ける常生歯。柔らかいものばかりものを齧ってしまうと、咬み合わせが悪くなり、本来の長さよりも門歯が長くなってしまいます。
門歯が伸びすぎてしまうと、皮膚を貫通してしまったり、食べ物を口にすることが難しくなり死に至ることもあるため、硬いものを齧って歯の状態を整えています。
 
また、硬いものを噛むことで、何でも齧ることのできる鋭利な歯を保つことができるため、ネズミにとって、噛むという行為は生きるための行動なのです。
 

ネズミに噛まれることで起きる被害

 

 
ネズミが噛むと一口に言っても、受ける被害は甚大。
 
ネズミが家財を噛むこと、買い替えの費用が掛かりますし、食べ物を齧られれば病原菌の感染リスクを避けるために漁られた食べ物を破棄しなくてはなりません。
また、柱や壁といった住宅建材を齧られ、修繕、リフォームが必要となった場合には、掛かる費用も大きなものになります
さらに電気ケーブルを噛まれることで、漏電から火災に発展するという甚大な被害を受けてしまうリスクもあるのです。
 
もちろん、鋭い歯を使って人間を襲うこともあります。
ネズミに噛まれることで物理的な被害を受けることになりますが、ネズミの体内を媒介する病原菌に感染することで、健康を害することもあります。
咬傷から感染症にかかることで重篤な状態に陥る可能性もあるため、ネズミに噛まれるということは非常に恐ろしいものになります。
 

まとめ

 
ネズミが噛むという行為は、ネズミにとっては生きるために必要なことかもしれませんが、人間にとっては害でしかありません。
噛み跡はラットサイン(ネズミが残す痕跡)の一つでもありますので、噛まれた跡を見つけた際には、ネズミの存在を疑い早急に駆除に向けた行動をとっていきましょう。