害獣や害虫が発生した場合に、なんとか駆除したい、忌避したいと考える方は多いと思います。その際に、自分でも作れる毒餌としてホウ酸団子を思い浮かべる方は少なくはありません。今回は、ゴキブリとは違う!ハクビシンなどの害獣にホウ酸団子は効かない!についてお伝えします。
ホウ酸団子は害獣駆除には効かない!
家屋でゴキブリが発生した場合に、ホウ酸団子を作って駆除するといったケースがあります。ホウ酸団子は簡単に作れるため、ゴキブリの駆除アイテムとしては非常に優秀ではあります。
そうなると、ハクビシンなどの害獣が棲み付いた場合に、駆除アイテムとして活用できるのでは?と考える方もいらっしゃいますが、残念なことにホウ酸団子は低毒性であるため、効果を発揮することはないでしょう。
ホウ酸団子の性質は、ホウ酸を体内に入れた動物の細胞に到達すると、脱水症状を起こす効果があり、ゴキブリなど小さな生物には大きな効果があるのですが、ハクビシンぐらいの大きさになってくると、腎臓の濾過機能によって除去され、細胞にまでホウ酸が達するようなことはないため期待するような効果を得られません。
市販されている毒餌の使用について
ハクビシンなどの害獣にホウ酸団子の効果がないと分かったとして、ハクビシンを駆除しようと、ラット用の毒餌など強力な毒素を含んだ餌で排除しようとする方もいるでしょう。
しかし、鳥獣保護法によって守られているハクビシンなどの害獣に毒餌の利用は禁止されています。また、狩猟免許を取得していたとしても、対象の動物以外を殺傷する恐れがあることから禁止猟法にも指定されていますので、毒餌での駆除を行ってはいけません。
ですので、ハクビシンなどの害獣に棲み付かれてしまった場合に、駆除や忌避作業を行うとなると、害獣が苦手とする臭いを散布するなどの忌避剤を利用したり、苦手な周波数を発生させる超音波製品などを活用するしかありません。
ただし、これらのアイテムは確実に効果が発揮されるとは限らないのです。ハクビシンなどの害獣は非常に高い適応能力を持っており、音や臭いに慣れてしまうと、そういったストレスも感じずに生活するため、確実性のある対処法とは言えないのです。
ですので、駆除する際には、プロの専門業者へ依頼して害獣を捕獲駆除してもらう事をおすすめします。
まとめ
害獣の被害が出ると、一日でも早く駆除した方が良い事には違いがありません。
また、ご自身でホウ酸団子であったり、毒餌を設置して駆除できればと考える方も少なくはないでしょう。ただし、ホウ酸団子以上の劇薬となる毒を利用した駆除方法は、鳥獣保護法によって守られている動物への使用は禁止されておりますので注意が必要です。