スズメバチの死骸の処理方法は?注意すべきことはある?

 
スズメバチを自分で駆除した場合、その死骸を処理する必要があります。
ですが、間違えた処理方法をしてしまうと、人体に危険が及ぶ可能性があるため注意が必要です。そこで本記事では、スズメバチの死骸の処理方法や、処理をする際の注意点について詳しく解説します。
 

スズメバチの死骸の処理方法

 
スズメバチの死骸を処理する際は、最低でも1日間は決して素手で触らないようにしましょう。
なぜなら、スズメバチの死骸でも触れることで反射的に、毒針が出ることがあるからです。
 
スズメバチの死骸を処理する際は、軍手を二重に着用するか、箒や火ばさみなどで取りましょう。
軍手で取る場合は、毒針に触れないよう腰部分をつまむようにしてください。
 
その後は、燃えるゴミとして処理するか、穴を掘ってその中に埋めるようにしましょう。
 

蜂の巣の処理方法

 
蜂の巣を自分たちで落とした場合、そのまま放置するのはかなり危険です。
なぜなら、スズメバチは生命力が強く、落ちた巣の中にいた生き残りが出てくることもありますし、駆除の時にはいなかったスズメバチが戻ってきて、巣があった場所周辺を飛び回ることもあるからです。
 
蜂の巣を落ちていた場合、半日ほどはその場から離れるようにしてください。
実際に巣の処理をするのは、翌日になってからにしましょう。
 
巣の処理をする際は、軍手を二重に着用し、同じく二重にしたゴミ袋の中に入れて燃えるゴミとして処分すると良いでしょう。
 

スズメバチが巣をつくる環境

 

 
近年、夏場になると人への被害を拡大するスズメバチはどういった場所に巣作りするのか知っておくことも非常に重要で、巣作りされる前に、忌避対策などを行っておくのも大切なため、スズメバチの好む環境を知っておきましょう。
 
スズメバチが好んで巣作りする環境は、特定の条件が揃った場所に限られます。
まず、静かで人などの出入りが少ない場所を好む傾向にあり、庭の隅や山林、公園の奥まったところなどに巣作りすることが多いです。また、直射日光を避けるために、木々の枝葉が覆いかぶさる日陰や、建物の軒下や屋根裏、庇(ひさし)の下などに巣を作る傾向にあります。
 
さらに、屋根の下や物置、ガレージ、壁と屋根の隙間などは、風雨を避けられる場所となるため人家に巣作りされる場所となります。また、巣を作る場所は人間や動物の手が届かないような高い位置に作ることも多く、高い木の枝や建物の二階部分、電柱の上なども、スズメバチの巣が作られます。
 
適度な湿度もスズメバチが巣を選ぶ基準の一つで、湿度が保たれる場所では巣の構造が安定しやすくなります。さらに、巣の近くに昆虫などの食物が豊富であることも条件で、食物が確保できる場所も巣作りの際に適した環境とされています。
 
これらの条件が揃った場所にスズメバチが巣をつくることが多く、夏から秋にかけて巣が成長していくため、見つけた際には、駆除を考えていかなければなりません。
 

スズメバチに刺されてしまったら?

 
スズメバチの死骸や巣の片づけをしている際に、気を付けていても刺される恐れもあり、そういった場合に、慌ててしまう事でしょうが、しっかりと対処しなければ危険です。
 
スズメバチに刺されたら、まず速やかにその場を離れて安全を確保し、再度の刺傷を防ぎましょう。刺された部分には毒針が残っている可能性があります。慎重に取り除く必要性がありますが、無理に引っ張らないように注意しなければなりません。その後、刺された箇所を流水で洗い流し、毒素の拡散を防ぐために氷や冷えたタオルで冷却します。
 
刺された部分が腫れるのは一般的な反応ですが、もし呼吸困難、めまい、意識の混濁、蕁麻疹といった症状が現れた場合には、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
 
この場合には直ちに救急車を呼び、早急に医療機関で治療を受けなければなりません。
また、軽度の症状でも、念のため早めに病院を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
 

蜂や巣の駆除はプロの業者に依頼するのがベスト

 

 
スズメバチなどの巣が自宅周辺にあった場合、自分たちで駆除するのは大変危険です。
なぜなら、蜂の中には好戦的な性格の種類もいて、駆除をする際襲われることもあるからです。
 
また、蜂や蜂の巣の駆除は、巣を除去するだけでは対策としては十分ではありません。
自力で駆除しても、再び同じ種類の蜂が、同じところに巣を作ってしまう、なんてこともあるのです。
 
蜂の巣を安全に駆除するために、そして再発を防止するためにも、蜂の巣を見かけた際はすぐにプロの駆除業者にご相談ください。
 

まとめ

 
スズメバチの死骸が家周辺にあった場合、素手で触るのはとても危険です。
軍手を二重に着用したり、箒で取るなどして、なるべく体には触れないことが大切です。
 
また、巣を見つけた場合は大変危険なので自力での駆除はしないようにしましょう。
 
現時点での蜂や巣の駆除をはじめ、再発防止に繋げるためにも、蜂の巣を見つけた際はプロの駆除業者にご相談ください。