ネズミに噛まれた!病院に行く前の応急処置は必要?方法とは?

 
家屋に侵入するネズミは人を避けながら行動しますが、鉢合わせてしまうケースもあります。そして、噛まれる可能性もゼロではなく、傷口を放置するのも危険。今回は、ネズミに噛まれた!病院に行く前の応急処置は必要?方法とは?について紹介していきます。
 

ネズミに噛まれた傷を放置するとどうなる?

 
ネズミは天敵となる動物や人間を避けながら行動するため、夜に活動したり、家具の後ろや、部屋の隅といった場所を移動経路とします。
ですが、ダンボールをどけたらネズミが潜んでいた。ネズミを排除できたと思って巣の駆除に取り掛かったらネズミが残っていた。など、ネズミと遭遇してしまうケースもゼロではありません。そして、気性の荒いドブネズミでなくても、驚いて噛み付いてくることもあるのです。
 
噛み付かれることで物理的な外傷を受けることになりますが、ネズミは保菌者であるため感染症にかかる危険性があります。
代表的なものが鼠咬症(そこうしょう)。
噛まれた傷口から病原体が入り込み、1~2週間後に皮疹が現れ、発熱します。
そして、意識障害や肺炎といった重篤な病態になる場合もあるのです。
 
また、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあり、早急に対処し、救急車の要請が必要となるケースもあります。
 

噛まれた際の応急処置

 

 
病院にいくことを前提とし、病院に行く前に適切な応急処置も忘れてはいけません。
 
・流水で洗う
ネズミに噛まれた傷口は、石鹸を使い綺麗な水で洗います。
この時、ゴシゴシと力を入れずに優しく洗うのがポイント。
タオルで拭き取る際にも、強くこすらないように注意してください。
また、傷口だけではなく、ネズミとの接触箇所がある部位も綺麗に洗い流しましょう。
 
・傷口の消毒
患部を医療用のエタノールなどで消毒します。出血がみられる場合には清潔なガーゼやハンカチを用いて保護し、できるだけ早く医療機関を訪れ受診しましょう。
 
応急処置は噛まれた場合だけではなく、引っ搔かれてしまった場合にも有効です。
引っ搔かれた場合にも感染症の危険があるため、病院へ行くようにしましょう。
 

まとめ

 
出血も少なく、たいしたことのない傷口であれば自然治癒で直すという人が多いでしょう。ですが、ネズミに噛まれると、大きな問題へと発展する危険性がありますので、ネズミを見かけても決して触れてはいけません。そして、もし噛まれてしまった場合には、応急処置を施した後に、必ず病院へ行くようにしましょう。