都心部でもハクビシンが出没することも増え、家屋へ棲み付かれる被害も年々増加傾向にあります。棲み付かれてしまうと健康被害などの問題を引き起こすため、早期対処しなければなりません。今回は、ハクビシンはなぜ家に棲み付く?子育てハクビシンの駆除は難しいについてお伝えします。
ハクビシンはなぜ家に棲み付く?
ハクビシンは野生動物のため、自然の多い環境に巣作りすることが多いのですが、近年では、都心部にまで生息域を広げ、繁華街などでもその生息が確認されています。
なぜ、人間が住む環境にまで生息域を広げているのか不思議に感じる方も多いでしょうが、家屋に棲み付くのにも理由があります。
自然界でハクビシンは天敵となるアライグマや鷹や鷲などの猛禽類などの捕食者から、姿を隠して生活をしなければならないため、安全な暮らしを保つのも難しい状況です。
しかし、人間の住む環境というのは、これらの天敵が少なくなり、人間にさえ駆除されなければ、かなり安全な生活を送れることになります。また、人間の住む家などには、姿を隠せる場所が多く、安全に出産や子育てができることも棲み付く要因となっています。
また、人間の捨てる生ゴミなどが餌となるため、簡単に食料を確保できるのも、野生とは異なるのです。
子育てハクビシンの駆除は難しい
天敵から襲われたりする危険な状態を避けようとするため、ハクビシンは人の住む家や物置などに棲み付きます。そして、安全を確保した状態での出産や子育てをすることも多いです。
このような状況下において、ハクビシンを追い出そうと、燻煙剤を使用しても、追い出せないケースは非常に多いです。これは、出産を終えるまでは動かない・子供をおいて逃げ出せないといったケースがあるので、棲み付かれた時期によっては、駆除作業が思いのほか成功しないことが多いのです。
また、逃げ出さないことで殺傷してしまうケースもあります。
ハクビシンは、鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、捕獲や殺傷する場合には、自治体や役所での申請手続きを行っておかなければなりませんので、注意しましょう。
ですので、出産前・子育て中のハクビシン駆除は非常に難しいのです。そもそも、出産中であったり子育て中のハクビシンなのか調査するのも困難ですので、無理をせずプロの駆除業者へ依頼して、対処することをおすすめします。
まとめ
ハクビシンの個体数が近年増えていることもあり、家屋への棲み付き被害も増加している状況です。そうなれば、早期駆除しなければ、健康被害などさまざまなトラブルに発展する恐れがあります。そのため、ご自分で駆除作業を行う事を検討する方もいるでしょうが、出産前・子育て中のハクビシン駆除は、成功確率が下がる状況となっていますので、無理に自身で対処するのではなく、プロの力を借りて早期対処していきましょう。