ハクビシンは何度も住処に戻ってくる?帰巣させない対策

 
ハクビシンは、強い帰巣本能を持つ動物で、一度棲み付いた場所に何度も戻ってくる習性があります。一度、棲み付かれた家屋から追い出したとしても、住処に戻ってきます。今回は、ハクビシンは何度も住処に戻ってくる?帰巣させない対策についてお伝えします。
 

ハクビシンは何度も住処に戻ってくる?

 
ハクビシンに限らず動物の多くは、帰巣本能が備わっていて、一度棲み付いた場所に何度も戻ってくる傾向があります。特に都市部や人家の屋根裏など、安全でエサが豊富な場所を見つけると、そこを固定の住処とします。
 
一般的に帰巣本能を持っている動物で有名なのがハトになります。
ハトは、伝書鳩として遠隔地にメッセージを送る通信手段として使用され、戦争でも利用されていました。品種改良された伝書鳩は、飛翔能力と帰巣本能に優れており、約1000キロメートル離れた地点から巣に帰還することができるとされています。
 
このような能力を持つ動物に棲み付かれてしまった場合に、追い出し作業を行って、巣床から追い出すことに成功したとしても、再度戻ってきて棲み付かれてしまうといったケースも珍しくはありません。
 

帰巣させないための対策

 

 
帰巣本能のあるハクビシンなどに棲み付かれてしまった場合に、どのような対策を講じれば、再度棲み付かれるような事が無くなるのかというと、手段は二つあります。
 
一つ目は、巣床から追い出した後に、住処への侵入経路を全てパンチングメタルなどで塞ぎ、物理的に帰巣できない・侵入不可能な形を作ることが大切です。仮に、どこか一つでも侵入経路が残っていれば、再度棲み付かれる恐れがあるので、完全に隙間という隙間を塞ぐ必要性があります。
 
二つ目は、完全駆除という手段になります。棲み付かれたハクビシンなどを完全駆除・捕獲して、帰巣する恐れのある個体がいなくなれば、再度棲み付かれる心配はなくなります。
ただし、一度棲み付かれたことがあるという状況は、他の野生動物も侵入できる状態にあるという事ですので、駆除後には、しっかりと侵入経路を閉ざすことが大切です。
 
このように、帰巣させないための対策を講じなければ、被害は止みませんのでご自分で作業をする方は気を付けましょう。
 

まとめ

 
ハクビシンなどの野生動物の多くは、帰巣本能を持っており、家屋の巣床から一度追い出したとしても、数週間や数か月後に舞い戻ってくることがあります。ハクビシンなどの帰巣本能を持った動物は、単に追い出すだけではなく、侵入経路の封鎖や完全駆除などの対策が必要なのです。