ハクビシンを駆除・捕獲する際に、箱わなを利用したいと考える農家の方や鶏舎を経営する方は少なくありません。購入自体は簡単ですが、設置するには資格が必要となります。今回は、ハクビシンを箱罠で捕獲!箱わなの使い方・設置方法についてお伝えします。
ハクビシンを捕獲するために必要な資格
ハクビシンは、家屋に棲み付いたり、農作物を食い荒らす害獣として近年問題視されている害獣です。
そのため、早期駆除・捕獲が必要となるのですが、一方で鳥獣保護管理法によって守られている動物でもあるため、一般の方が簡単に駆除・捕獲することはできません。
例えば、家屋の屋根裏に棲み付いたハクビシンを忌避剤などで追い出そうとした際に、誤って死んでしまった場合には、鳥獣保護法を違反することとなるため、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。作業するにあたっては、役所や自治体への申請が必要となります。
また、箱わなを使用して捕獲を行おうとした場合には、狩猟免許の取得が必要とされるため、箱わなの購入自体は簡単なのですが、設置するには、資格がなければ使えないので注意しなければなりません。
そして、狩猟免許試験は、筆記試験・適性試験・実技試験にて合格しなければ取得できませんので、取得を目指すかたは、しっかりと勉強して取得しましょう。
箱わなの使い方・設置方法について
箱わなは、地方の役所や自治体によっては無料貸出を行っていますので、担当部署へ問い合わせてみましょう。
また、設置方法については、踏み板式や吊り餌式があります。
踏み板式は、箱わなの入り口から入ったハクビシンが、奥にある餌に釣られ、箱わな内部の板を踏み体重が掛かると、入り口の蓋が閉まる仕掛けとなっています。
吊り餌式は、入り口から入ったハクビシンが、奥にセットしてある吊り餌付きのフックを引っ張ると、入口の蓋が閉まる仕組みのトラップとなっています。
設置する場所は、ハクビシンの通り道や餌場に仕掛けると良いでしょう。
箱わなの中には、ハクビシンの好物の果物など熟れて匂いの強い状態の物を設置すると捕獲できる可能性が高まります。
また、家屋に棲み付いた際に利用する場合に、高所に設置しようとするのは危険を伴いますのでおすすめできません。箱わなは、平面に設置しないと仕掛けがうまく作動しないこともありますので、設置場所も気を付けなければなりません。
まとめ
今回は、ハクビシンを箱罠で捕獲!箱わなの使い方・設置方法についてお伝えしました。
ハクビシンの被害を食い止めるための、箱わなには種類があり、設置の仕方も大事ですし、狩猟免許の取得が必要でもありますので、ご自分で作業するのは難しいと感じた方は、プロの駆除専門業者へ依頼して対処してもらう事をおすすめします。