全国的に生息域を広げるハクビシンは、農作物被害や家屋への棲み付き被害など、さまざまな場面で問題となっています。そんなハクビシンを見かけた場合、どうするべきか知らないという人は案外多いと思います。今回は、ハクビシンを見かけたから通報する?どこに連絡をするべき!についてお伝えします。
ハクビシンを見かけたから通報する?
ハクビシンは個体数を増やし、全国的に生息域を広げる野生動物です。
一般的には森林の自然にできた木の穴や他の動物が掘った巣穴を再利用したり、洞窟などに生息する生き物となります。
しかし、この数年で、その生息域を人間の暮らすエリアにまで広げていることもあり、公園や神社など自然のある場所や家屋に棲み付くといった、人との距離が近づいている状況にあるのです。
そのため、散歩やランニング中、仕事帰りなどにハクビシンにたまたま遭遇するといったケースも珍しくはありません。そういった場合に、驚くでしょうが、近寄っても逃げ出さなかったり、思った以上に近付けてしまうと、撫でてみたいなどの感情も生まれてくる方もいると思います。しかし、あまりにも距離を縮めてしまうと、噛み付かれたり引っ掻かれることがあるので、無暗やたらに距離を縮めない方が良いです。
むしろ、その場を離れて、ハクビシンが生息していることを通報した方が良いのですが、警察に通報しても意味がありません。ハクビシンを見つけて通報する場合は、お住いの自治体や役所に連絡して、環境課などの方に報告すると良いでしょう。
家屋の被害に関してはどうする?
ハクビシンが家屋に棲み付いてしまった場合には、どのように対処して行くべきなのかというと、街中などで見かけたケースとは対処法が変わってきます。
まず、役所や自治体に相談しても、大半は駆除作業を行ってくれるようなことはありません。ご自身で対処することになるでしょう。
ご自分で作業することになれば、鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、殺傷したり捕獲することは許されていません。ご自分で作業する場合には、役所や自治体での申請手続きを行ってからでなければ作業に移れませんので注意しましょう。
また、知識なく作業にあたるのもオススメはできませんので、プロの駆除専門業者へ相談し対処した方が良いです。無理に作業を行い、警戒心を強めてしまうと、駆除が行えない可能性が高まってしまいますし、襲われる可能性もあるので、最初からプロに頼った方が確実性が増しますので、不安な方はプロに依頼することをおすすめします。
まとめ
ハクビシンが生息域を広げたことにより、多くの目撃情報であったり、駆除依頼件数が増えているため、身近な野生動物といった印象も強くなっています。
しかし、実際に目の前にハクビシンが現れたらどうするべきなのか知らないという方は多いことでしょう。目の前に現れた場合、ハクビシンには近づかないのが正解です。そして、その場を離れた後に、出現した場所を役所や自治体へ連絡し、対処してもらうというのが外出先で見かけた場合の対処法となります。
一方で、家屋に棲み付いてしまった場合には、役所や自治体が駆除作業を請け負ってくれることはないので、ご自分で作業するか、プロに依頼するしかありません。そして、自分で駆除作業を行うよりも、プロに依頼した方が短期間で成果が出る可能性が高いので、プロへ相談するのがおすすめです。