ハクビシンの駆除において、駆除剤(忌避剤や毒餌など)の使用は一般的な駆除方法の一つですが、これを使って失敗する例も少なくありません。今回は、ハクビシンを駆除する際に駆除剤を使って失敗することがある?についてお伝えします。
駆除剤の種類や設置場所での失敗
駆除剤には、ハクビシンを遠ざける忌避剤や毒餌などがありますが、それぞれの特性や状況に応じた使用が必須です。例えば、忌避剤はハクビシンの嫌がる匂いや成分を利用して追い払うものですが、忌避効果が薄れ効果を与えなくなることがあります。特に、市販の忌避剤を使用している場合、同じ商品を使用しているとハクビシンの適応能力によって効果が薄れる場合があります。また、使用後に雨などで忌避剤が流れてしまうと、匂いの効果が薄れて再侵入されることがあります。
毒餌はハクビシンの駆除には不適切な場合が多く、他の動物やペット、さらには子供が誤飲する危険性があるため、安全管理が難しい商品です。さらに、ハクビシンが警戒して餌を食べない場合や、毒の効き目が弱く死亡しない場合もあり、取り扱いが難しいアイテムとなっています。
また、駆除剤を使用しても、その設置場所が適切でないと効果が発揮されません。
ハクビシンは特定のルートを通って家屋や畑に侵入するため、実際の通り道や侵入口付近に駆除剤を設置しなければなりません。そして、屋根裏や通風口、床下の隙間など、彼らの通り道を正確に把握せず駆除剤を設置すると、ハクビシンが警戒心を強める可能性もあるので、より駆除・捕獲が難しくもなるのです。
駆除を成功に導くには?
ハクビシンの駆除が成功しないケースには、害獣に対する知識面や技術面が足りていない可能性が高いため、ご自分で作業するのであれば、なにから注意して作業を行うべきか知る必要性があります。
まずは、駆除剤を使う際の最大の失敗は、根本的な問題を解決しないまま駆除作業に取り掛かることです。駆除剤を設置したとしても、ハクビシンの侵入を完全に防ぐことはできません。たとえ一時的に近寄らせないことに成功しても、侵入経路を封鎖せず、食べ物や餌となるものを放置しておくと、再びハクビシンが戻ってくることがほとんどです。
例えば、家の周囲に野菜であったり、生ごみの入ったゴミ袋を放置できる状態にしていると、ハクビシンが再度引き寄せられる原因になります。根本的な対策としては、侵入経路の封鎖・家の周りの清掃・木の剪定などが欠かせません。駆除剤はあくまで補助的な手段であり、これらの基本的な対策を取らない限り、ハクビシンによる被害は食い止めるのは難しいでしょう。
まとめ
ハクビシンは全国的に被害を拡大している害獣です。個人での忌避作業などに取り組む方も多く、忌避剤や毒餌に燻煙剤などの駆除アイテムを活用して作業にあたるという方は少なくはありません。しかし、これらのアイテムも使い方を間違えれば、ハクビシンを駆除・捕獲することも難しいです。ですので、駆除・捕獲作業には害獣に対する知識や技術も不可欠となります。作業する際には、基本的な知識を身に付けて作業をおこなうことをおすすめします。
駆除・捕獲がご自身では難しいと感じた場合には、ハクビシンの救急隊へご相談下さい。プロのスタッフが駆除作業のサポートを行わせていただきます。