アライグマは、洗う仕草や風貌の可愛らしさから人気の高い動物です。2005年には「特定外来生物」に指定されるまではペットとして購入もできていました。今回は、ペットショップに並んでた?アライグマが駆除対象となった訳についてお伝えします。
アライグマはペット?駆除対象?
アライグマは、近年害獣として駆除対象とみられることの多い動物ですが、2005年に特定外来生物として、輸入の制限が設けられ、学術研究、展示、教育等に限定された取り扱いとなっています。
しかし、アライグマのブームが起こった1970年代からは、ペットショップにも並ぶ動物で、一般の方でも10万円程度で購入が可能となっていたのです。
そこで、購入されたアライグマを飼っていた方の中には、アライグマの気性の荒さや人に懐かない性格ゆえに、手にあまり捨ててしまう方も多かったようです。
そして、野生化したアライグマが繁殖し、在来種の動植物を餌として捕食し、生態系を壊す害獣として問題視される様になりました。また、家屋に棲み付き健康被害を齎すこともあるため、駆除しなければならない対象へと切り替わったのです。
アライグマの駆除について
アライグマを駆除するとなると、手続きや資格がなければ駆除や捕獲ができません。
これは、アライグマが鳥獣保護管理法によって守られている動物であり、殺傷してはいけないため、一般の方が駆除を行おうとした場合には、順を追って進めなければなりません。
また、忌避剤や燻煙剤といったアイテムを使用して家屋から追い出す場合であっても、自治体や役所での手続きは行っておきましょう。手続きせずに命を奪ってしまうなどの状況になれば、保護管理法を破ることになり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が科せられます。
実際に駆除・捕獲を完璧に行うとなれば、知識や技術も不可欠となりますので、作業に不安を感じる方は、プロの駆除専門業者へ相談し対処することをおすすめします。
間違っても放置するようなことだけは避けましょう。
健康被害や家屋の老朽化といった問題やアライグマが繁殖し、更なる被害を齎すことにもなるので、駆除・捕獲はプロの力を頼ってでも早急に対応した方が良いのです。
まとめ
アライグマは、人気の高い動物ではあり、過去にはペットとして購入されていましたが、気性の荒さ故に飼い主の手に余る事も多く、捨てられてしまい野生化していき、人間の害になる存在へと変わっていきました。今では、駆除対象とされる害獣でもあり、家屋へ棲み付かれるとなれば、健康被害や家屋の老朽化などの問題を引き起こす厄介な存在ですので、しっかりと駆除対処していきましょう。