ハクビシンは非常に繁殖力の非常に強い害獣です。市街地にも生息し、人家の屋根裏や倉庫に住みつくことが多くあります。追い出しに成功したと思っても、いつの間にか戻ってきてしまうことも。今回は一度追い出しても戻ってくる?帰巣本能があるハクビシンをお伝えします。
民家の屋根裏に棲み付く
ハクビシンは冬眠をせず一年中活動しますが、温かい場所を好む傾向があり、市街地において住居の屋根裏は絶好の棲み処となります。棲み付かれてしまうと建物を破損したり、糞尿による汚損を引き起こしますので、見つけた場合は速やかに追い出すことを検討しましょう。
勝手に捕まえることはできない
ハクビシンは鳥獣保護法によって守られており、個人が許可なく捕獲したり殺すことは禁じられています。そのため、ネズミのように毒餌を置いたり、捕獲器を設置するといった対策ができません。行政に申し出ると、有害鳥獣捕獲の許可は得られますが、申し出てから許可が出るまでに時間がかかりますので、まずは許可なくできる方法で追い出すということが自力でできる対策となります。
ハクビシンの追い出し方法は
最もポピュラーな対策として、ニオイによる対策があげられます。ハクビシンは嗅覚が優れており、警戒心も強いため、苦手なニオイのするところはできるだけ避けるという性質があります。ということで、ハクビシンの通りそうな場所に嫌がるニオイを発するものを設置することで、ハクビシンを寄せ付けない効果に期待ができるのです。
ハクビシンはニンニクやトウガラシといった刺激の強いニオイが苦手ですので、穴のあいたペットボトルに入れて置いておくだけで、その周辺には近づかなくなります。また、臭いの出る害獣用の忌避剤や害虫駆除用の燻煙材も効果があります。
ハクビシンには帰巣本能がある
ニオイの対策は取り組みやすいのですが、持続しづらいという欠点があります。設置から数日たつとニオイが薄れ、効果が薄くなったり、ハクビシンがニオイに慣れてしまって警戒心を抱かなくなってしまうからです。さらにハクビシンは帰巣本能が非常に強い生き物で、棲み付いた場所には一度追い出されても再び舞い戻ってくることが多いのです。
まとめ
ハクビシンは温かい場所をこのむ性質があるため、住居の屋根裏は格好の棲み処となります。一度棲み付いてしまうと、帰巣本能が強いため追い出したと思っても再び戻ってくる可能性があります。ハクビシンが嫌がるニオイなどで追い出した後は、侵入経路をきっちり塞ぐなどの対策が必要になりますが、狭い場所でも潜り抜けてくるので素人で完璧に対策するのは非常に困難です。ハクビシンの被害にあった場合はそれらの対処を一手に引き受けてくれるプロの業者に依頼することがおススメです。