問題を起こすアライグマを捕獲するにはどんな準備や法律がある?

 
近年、アライグマの個体数が増え、生息域が広がっていることもあり、都市部での被害も増えています。そのため、個人で捕獲を検討するケースも少なくはありません。今回は、問題を起こすアライグマを捕獲するにはどんな準備や法律がある?についてお伝えします。
 

アライグマの捕獲について

 

 
アライグマの捕獲は、適切な方法と法令に従って行うことが重要です。アライグマは、特に農作物や庭の植物などを荒すことが多く、また病気の媒介者ともなり得るため、捕獲が必要となります。以下に、アライグマの捕獲方法について詳しく説明します。
 
1. 捕獲の準備
捕獲を始める前に、まずアライグマの習性を理解することが大切です。
アライグマは夜行性で、主に夜間に活動します。捕獲を行うのに最適な夕方から夜にかけて行います。また、捕獲器を使用する場合、アライグマが好む食べ物(例えば、果物やナッツ、犬の餌など)を捕獲器の中に置いて誘引します。
 
また、捕獲器を設置して作業する場合には、狩猟免許が必要となりますので、作業前に取得しなければなりません。
 
2. 捕獲器の選定
アライグマの捕獲には、特に頑丈なワイヤーメッシュ製のトラップが推奨されます。
捕獲器は、サイズや種類によって異なりますが、アライグマに適したサイズはおおよそ30cm x 30cm x 90cmを利用します。
 
3. 設置方法
捕獲器を設置する際は、アライグマの通り道や巣穴の近くに配置します。捕獲器は地面に安定させ、風や雨から守るためにカバーをかけると良いでしょう。食べ物を捕獲器の奥に置き、アライグマがトラップに掛かる様に設置します。
 
4. 捕獲後の対応
アライグマを捕獲した場合、地域の法律に従って適切に対応する必要があります。
多くの地域では、捕獲したアライグマを再放流することが禁止されているので、処分所に持ち運んだり、自治体に回収してもらうなど、対応は異なります。
 
5. 捕獲の法的側面
アライグマを捕獲・駆除するとなると、鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので規制があります。地元の自治体や役所へ確認し、許可を取得した後に、作業にあたりましょう。
 
6. 捕獲を避けるための対策
アライグマを捕獲することは最終手段です。まずは、庭や周囲の環境を整備し、餌となるものを取り除くことが重要です。ゴミ箱はしっかりと閉じ、外に置く食べ物は避けましょう。また、庭の隙間や潜り込める場所を塞ぐことで、アライグマの侵入を防ぐことができます。
 

まとめ

 
アライグマの捕獲は、適切な準備と法令の遵守が不可欠です。捕獲前にアライグマの行動を理解し、夜間に活動することを考慮します。捕獲器は頑丈なワイヤーメッシュ製のものを選び、アライグマの通り道に設置して、好物を使って誘引します。捕獲後は、地域の法律に従い専門家に連絡し、適切に処理します。捕獲を避けるためには、環境を整え、食べ物を隠し、侵入経路を塞ぐことが重要です。
 
このように捕獲作業するのも簡単ではありませんので、ご自身での作業が困難と感じた場合には、放置するのではなく、プロの駆除業者へ依頼して、早期対処することをおすすめします。