千葉県や茨城県など農業も盛んな地域では、アライグマによる農作物被害も増えている状況です。しかし、駆除するのも容易くはありません。今回は、外来種のアライグマによる農作物被害問題を解決するには?についてお伝えします。
外来種のアライグマによる被害
1970年代から輸入されたアライグマが日本で生息域を広げていった要因は、ペットとして飼われていたり動物園で飼育されていた個体が逃げ出したり、捨てられたことによって野生化し、個体数を増やしていったことが、現在のアライグマによる被害へとつながっています。
アライグマによる被害として、最も被害が大きいのが農作物被害になります。
野菜や果実に家畜を捕食し、経済ダメージを与えており、シカやイノシシといった動物程ではありませんが、約4億円もの被害を出しています。
また、狂犬病などの病原菌を媒介する危険な動物でもあり、健康被害を齎す可能性のある存在となるため、非常に厄介な存在なのです。駆除しなければならない存在ではあるのですが、鳥獣保護管理法によって守られている動物でもあるため、一般の方には駆除や捕獲は非常に困難でもあります。
アライグマによる農作物被害問題を解決するには?
アライグマが農作物を荒す場合、箱わななどを設置して捕獲するという手段があるのですが、箱わなを設置するとなれば、狩猟免許の取得が必要となります。
そして、この箱わなはアライグマを標的とした場合には、小さな箱わなを設置する必要性があります。農作物被害を最も出すシカやイノシシを捕まえる箱わなとはサイズが違うため、設置するとしても、種類を分けて設置する必要性が出てきます。
その労力や経済的被害の大きさを考えると、小さな箱わなの設置よりも、大型害獣を駆除する方に重きを持つ傾向が強く、アライグマは放置されがちです。
そのため、アライグマの駆除が進まず、個体数が増えていく要因にもなっています。
ですので、アライグマによる被害を軽減させるためには、個人の力だけでは食い止めるのは難しいと言えます。だからこそ、プロの駆除専門業者へ相談し対処していくことをおすすめします。
まとめ
アライグマによる農作物被害は、年々増えており、対処していかなければならない問題となっています。ですが、農作物被害を多く出す、シカやイノシシといった害獣駆除の方が重要とする農家の方が多いこともあり、アライグマの個体数を減少させることが難しい状況となります。ですので、アライグマの被害でお困りの方は、プロの駆除専門業者へ相談し対処していきましょう。