近年、全国で猛威を振るうハクビシンによる被害は、農作物だけでなく、家屋に棲み付く被害も増えており、駆除作業を行わなければならないご家庭は少なくはありません。今回は、夜行性のハクビシンの駆除を失敗するのはなぜ?駆除剤の使い方についてお伝えします。
駆除剤での作業が失敗する理由
夜行性のハクビシンは、駆除剤を使用する場所が適切でないと効果が半減します。
これは、侵入経路であったり、ハクビシンの通り道に散布出来ていなければ、効果はありませんし、雨などが降れば駆除剤の効果が下がるため、再度散布しなければ、被害を食い止めることはできません。
また、ハクビシンは警戒心が強いため、駆除剤の臭いなどに気づくと一時的に回避することもありますが、帰巣本能があるので効果が薄れれば再度戻ってくることが多いです。
何よりも、ハクビシンは学習能力が高いため、最初は忌避剤の臭いに驚いて逃げても、何度か同じ苦手な臭いがするけれど、安全だと判断すると、その臭いに対する警戒心も薄れ忌避効果が失われることがあります。
このような事が原因で、駆除剤を使用しても根本的な解決に至らないケースが見られます。
そのため、駆除剤を使用する場合には、複数の臭いのする薬剤やハーブなどの種類を組み合わせて使用したり、散布する場所を変えるなどの工夫が必要です。
駆除剤を使用する前の大事な対策
実際に駆除剤などを使用する前にも、根本的な対策を講じることが必要です。
家の周りにあるハクビシンの餌となる食べ物やゴミの片付け・保管方法を改めなければなりません。容易く食料が奪われない様に、環境整備を徹底しなければなりません。
また、家屋への侵入経路となり得る場所を、パンチングメタルなどを使用して、侵入させないようにすることが重要なのです。
あくまでも駆除剤は一時的な対策に過ぎず、これらの基本的な対策を怠れば被害のリスクが高まりますので気を付けましょう。
駆除作業も知識や技術も不可欠となりますので、ご自身での作業が不安という場合には、放置せず、プロの駆除専門業者へ相談し対処することをおすすめします。
まとめ
ハクビシンが農作物に被害を齎したり、家屋に棲み付くといった被害が年々全国的に拡大しています。個人で駆除剤などを散布して忌避作業を行うというケースも増えていると思いますが、その作業も知識などがなければ、効果をもたらさない可能性が高いので、注意しましょう。