害獣のアライグマが日本国内で棲み付いて被害を拡大した経緯

 
近年、害獣のアライグマが生息域を広げ、さまざまな問題を引き起こしている厄介な存在とされています。なぜ、アライグマという人気の高い動物が害獣として嫌われるようになったのでしょう。今回は、害獣のアライグマが日本国内で棲み付いて被害を拡大した経緯についてお伝えします。
 

アライグマの被害が拡大した経緯

 
アライグマは、外来種となるため、勝手に日本へやってきた動物ではありません。
人間がペットとして購入したり、動物園で飼育するなど、アライグマブームが日本にやってきた時期がありました。アライグマと言う存在を知らしめるきっかけとなったのがアニメの影響となります。
 
1997年にフジテレビの世界名作劇場に取り上げられた「あらいぐまラスカル」。
この作品が日本人にアライグマに対する印象を植え付けたと言っても間違いではありません。物語の中で少年とアライグマの友情劇が人気で、アライグマは人懐っこい性格で温厚な性格と言った印象を持つ方が多かったことでしょう。
 
そして、その人気によってアライグマが海外から輸出され、ペットとして飼っている方も、動物園での人気も高まっていきました。
 
しかし、生態への理解や基本的な知識が少なかったこともあり、動物園では脱走してしまったり、ペットとしては懐かず攻撃性が強いため、手に負えない状況となり、捨てられてしまうケースも多かったのです。
 
ここで問題なのが、外来種のアライグマを放牧してしまった事によって、個体数が増え、在来種の動物を捕獲し餌としてしまったり、家屋に棲み付き媒介している病原菌が感染する恐れがあるのです。従って、早期駆除が必要となります。
 

アライグマが引き起こす被害について

 

 
なぜ、アライグマが害獣として嫌われているのかというと、家屋に棲み付き、健康被害を与える存在でもあり、病原菌を人に感染させる恐れがあります。
そのことから、アライグマによる被害の拡大を防ぐためには、早期発見・早期駆除が不可欠です。
 
ご自分で作業を行う場合には、鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、自治体や役所への申請手続きが必要となります。また、箱罠などを利用する際には、狩猟免許の取得が必須です。
 
これらの手続きや資格取得が難しい、自分で駆除することができないと考えている方は、プロの駆除専門業者へ相談し対処してもらう事をおすすめします。
 

まとめ

 
アライグマは近年、日本全国で被害を拡大する害獣となります。しかし、外来種のアライグマがここまで被害を拡大した事に理由があります。
 
日本では、アライグマのアニメが放映され、飼育しやすいと考えられていましたが、実際には真逆の性格で人馴れしないため、駆除する際には、プロの専門業者でなければ危険でもあります。ですので、害獣被害にお困りの方は、アライグマの救急隊へご相談下さいませ。