害獣のイタチと同属で日本にも生息するテンとの違いについて

 
日本にはイタチ科に属する動物が多く生息しており、なかにはペットとして飼われていたり、毛皮が高価という事で人間に狩られるイタチ科の種類もいます。今回は、害獣のイタチと同属で日本にも生息するテンとの違いについてお伝えします。
 

イタチとテンの違いについて

 
イタチとテンは、マストゼル科(Mustelidae)に属する小型哺乳動物で、外見や生態において、いくつかの類似点や相違点があります。
以下は、イタチとテンの主な違いをご紹介します。
 
【体サイズと外見】
イタチ:イタチは小型で、体長は約15-30センチ程度です。体は細長く、毛皮は褐色から茶色で、冬になると白くなることがあります。イタチの特徴は細い体と長い尾です。
テン:テンはやや大きめで、体長は約35-50センチ程度です。毛皮は茶色から黒褐色で、特に冬の毛皮は非常に美しく高く評価されています。テンの特徴は茶色の顔と尾の白い斑点です。
 
【生態と生息地】
イタチ:主に開けた草地や農地に生息し、小動物を捕食します。昼行性で、穴に住むことがあります。
テン:主に森林地帯に生息し、木陰や岩の間に巣を作ります。夜行性で、昼間は穴に隠れて休息します。
 
【食物】
イタチ:小型哺乳動物や鳥、昆虫などを捕食することが一般的です。狩猟本能が強く、獲物を追いかけることが得意です。
テン:主に小動物、鳥、果物、昆虫を食べます。果物を食べることが多く、肉食よりも雑食的な食性を持ちます。
 
【毛皮の価値】
イタチ:イタチの毛皮は一般的に高い価値はありません。毛皮産業での価値は限られています。
テン:テンの毛皮は非常に高価で評価されており、毛皮産業で重要な存在です。特に冬の毛皮は美しく、高品質であるため、高値で取引されます。
 

害獣のイタチは早急に駆除が必要!

 

 
日本では過去にテンは毛皮のために、乱獲されており、絶滅危惧種・天然記念物として保護されています。一方でイタチは、個体数も多く、農作物を荒らしたりするため害獣として扱われています。
 
そのため、家屋などに棲みつかれてしまった場合には、早急に駆除が必要です。
また、その理由としては、健康被害を受ける可能性があることや、家屋の老朽化などの被害を受けるため駆除しなければなりません。
 
しかし、駆除作業を行うには、自治体や役所への申請が必要であったり、狩猟免許の取得しなければ利用できない罠があるなど、非常に大変ですので、プロの駆除専門業者へ依頼しましょう。
 

まとめ

 
イタチやテンといった動物は、人間の生活に密接なつながりがあり、イタチは害獣として、テンは高級な毛皮素材として扱われてきました。テンは個体数が減り続け、現在は保護対象となり、イタチは個体数を増やし、今も変わらず害獣という立ち位置にあります。
仮に、イタチが家屋に棲みついてしまった場合には、健康被害を受ける可能性もあるので、プロの駆除専門業者へ相談し、対応してもらうことが重要です。