家の中に棲み付いたハクビシンを駆除するための3つのポイント

 
近年、ハクビシンが首都圏など全国へと被害を拡大していることもあり、一般のご家庭でも対処に苦労しているケースが目立つようになっています。今回は、家の中に棲み付いたハクビシンを駆除するための3つのポイントについてお伝えします。
 

家の中に棲み付いたハクビシンを駆除する理由

 
ハクビシンが家屋に棲み付き齎す被害は、人間にとって非常に大きなダメージを残すモノとなります。
 
まずは、健康被害です。
体に痒みなどをもたらす皮膚病や喘息などの呼吸器系疾患といった症状が引き起こされるケースがあります。また、狂犬病やレプトスピラ症にサルモネラ症などの感染症に蝕まれる恐れもあり、非常に危険な存在となります。
 
次に、家屋の老朽化などの問題です。
野生動物が棲み付くと独特の獣臭が家屋に染みつく恐れがあり、糞尿などで家屋を汚しますし、餌などを持ち込めば、それらが腐敗して家屋にダメージを与えます。
そうなると、家屋の修繕が必要となりますし、資産価値が下がる恐れもあるため、棲み付かれることによって、齎される被害は甚大なのです。
 

駆除するための3つのポイント

 

 
棲み付いたハクビシンを駆除するためには気を付けなければならないポイントが3つあります。
 
一つ目のポイントは、ハクビシンは鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、駆除作業をするとなれば、役所や自治体への申請手続きが必要となります。この手続きをせずに、殺傷してしまうようなことになると、法を犯す行為となり、罰を科せられます。
 
二つ目は、使用する駆除アイテムや罠によっては、狩猟免許の取得が必要となります。忌避剤や燻煙剤といった、ハクビシンを追い出すアイテムに関しては、特に資格は必要ありませんが、ハクビシンを捕獲する箱わななどの狩猟アイテムに関しては、資格がなければ使用することが出来ません。
 
三つ目のポイントは、駆除後の作業です。ハクビシンを駆除・捕獲、追い出すことに成功しても、そこで作業は終了していません。ハクビシンが棲み付いた場所の清掃や消毒作業を行わなければ、ノミやダニの温床にもなっており、健康被害が続く恐れがあります。また、腐敗した食べ物や糞尿も綺麗に片付けておかなければ、家屋の環境の改善は見込めません。そして、再侵入を許さないための、侵入経路を塞ぐ作業を行って、やっと駆除作業がひと段落します。
 
このように、ハクビシンを家屋から排除するためには、時間も労力も知識も必要となるため、一般の方にとっては苦痛となる作業となるでしょう。しかし、放置すれば被害は拡大するばかりですので、ご自分で対処できないと感じましたら、プロの駆除業者へ相談し、対処することをおすすめします。
 

まとめ

 
ハクビシンは全国に生息域を広げる害獣です。家屋にも棲み付き、さまざまな被害を齎していますので、早期駆除が不可欠でもあります。しかし、その作業も簡単ではありませんので、棲み付かれてしまった場合には、プロに相談し一日でも早く対処することが大切です。その行動が、健康被害や家屋の老朽化などの問題を改善していきます。