家屋に棲みつく害獣として忌み嫌われるコウモリの生態とは?

 
近年、都心部でも見かけられることの増えたコウモリですが、生態系を守るためには大事な存在でもあります。家屋に棲みつけば健康被害などを受ける事にもなる厄介な存在。今回は、家屋に棲みつく害獣として忌み嫌われるコウモリの生態とは?についてお伝えします。
 

コウモリの生態

 
コウモリは、空を飛ぶ動物なので鳥類と思われますが哺乳類に分類される珍しい動物なのです。以下に、コウモリの一般的な生態についての情報をまとめてみました。
 
分類と飛翔能力
コウモリは、哺乳類翼手目に属する動物です。1,000以上の種類が存在しています。
独自の飛翔能力を持ち、前肢を翼として使用し、空を飛びます。
多くの種類は夜行性となり、飛翔はエコロケーション(超音波を使った位置感知)によって、障害物を避けたり、捕食に活用しています。
 
餌と食性
コウモリの食性は非常に多様で、果実、昆虫、小型動物などを食べる種があります。
日本に生息するコウモリは果物や蚊や蠅などの飛翔昆虫を捕食するため、害虫駆除の役割を果たすこともあります。
 
生息地
コウモリは、世界中に広く分布しており、さまざまな生息地に適応します。洞窟、樹木、建物、地下、岩の隙間などに巣作りします。
 
繁殖
繁殖の時期は種により異なりますが、通常は春や夏に行われます。
多くのコウモリは1回に1匹から3匹程度の子供を産みます。
 
生態系での役割
害虫の制御や花粉の拡散、果樹の受粉などを行うため、コウモリは生態系において非常に重要な役割を果たしているのです。
 
保護しなければならない存在
コウモリの生息地は年々減少しており、人間の生活活動による影響も関係していると考えられています。一部の国では、コウモリの保護活動が行われており、生息地や繁殖地の保護が進められています。
 
このように、コウモリの習性や役割は科学的な研究や環境保護の対象とされている存在でもあるのです。しかし、人間の生活に関与することによって、被害を齎すケースも増えていて問題視される様にもなっています。
 

コウモリによる被害

 

 
コウモリによる被害は大きく分けて2つ。果樹園などの生産物を餌としてしまうため、経済的ダメージの被害があります。そして、家屋に棲みつくことで、コウモリが持つ病原菌などが人に感染することで、健康被害を受ける可能性もあります。
 
また、コウモリが媒介する病原菌には、死に至るような危険なウイルスも存在するため、家屋に棲みつかれてしまった場合には、早期駆除が必要です。
 
しかし、鳥獣保護法によって守られているコウモリを駆除するには、役所や自治体への申請が必要になるなど、罠を仕掛けるとなれば狩猟免許の取得が必要ですので、非常に手間がかかります。
 
ですので、コウモリの被害に遭われた場合は、一般的にプロの駆除業者へ相談し、対処してもらった方が安全に早期解決が行えます。コウモリの被害でお困りの方は、コウモリの救急隊へご相談下さい。
 

まとめ

 
コウモリは、世界中に生息する動物で、日本でも広く生息しています。そのため、家屋に棲みつかれる被害を受けるケースも少なくはありません。生態系においては、害虫を駆除してくれる有難い存在ではありますが、家屋に棲みつかれると健康被害や家屋にダメージを与える厄介な害獣となります。ですので、被害に合われている方は、早期対処を行うことをおすすめします。