家屋に棲み付く害獣。ネズミは寿命が短いから放置しても大丈夫?

 
住居に侵入する害獣の中でも小動物のネズミは寿命が決して長いわけではありません。そのため、寿命が尽きてネズミによる被害が勝手に収束するのでは?と思う人もいることでしょう。今回は、家屋に棲み付く害獣。ネズミは寿命が短いから放置しても大丈夫?について紹介していきます。
 

ネズミの寿命はどれくらい?

 
ネズミの平均寿命は暮らしている周囲の環境や品種によって異なります。
人間の住まいや飲食店などに侵入しエサを漁るイエネズミと呼ばれるクマネズミ、ドブネズミ、ハツカネズミの寿命についてみていきましょう。
 
・クマネズミ
ハツカネズミより大きく、ドブネズミよりも小さいサイズのクマネズミは、近年都心部で被害を拡大させているイエネズミ。
クマネズミの寿命はおおよそ1年~2年になります。
 
・ドブネズミ
暗く湿った場所を好むドブネズミは繁華街で問題となっているネズミ。
気性が荒く、凶暴でもあるため注意しなければなりません。
ドブネズミの寿命はおおよそ2年~3年になります。
 
・ハツカネズミ
体が小さく、小さな隙間から家屋ないに侵入するハツカネズミは、農村地で良く見かけるネズミ。
ハツカネズミの寿命はおおよそ1年~2年になります。
 

ネズミの寿命は長くなくても放置は禁物

 

 
ネズミの寿命は数年程度ですが、数年という期間でも十分に日常生活を脅かす被害をもたらします。
 
ネズミは保菌者であるため、感染すれば健康被害を受けることになります。
また、食料を漁られ破棄を繰り返したり、家具を齧られ買い替えが必要となれば、出費がかさんでしまうことにもなり、糞尿で床や壁に臭いが染みつけば資産価値が下がってしまい、修繕するとなると費用金額も高くなるため大きな痛手となるでしょう。
 
ネズミが1匹棲み付いただけでも、さまざまな被害リスクがあります。
そして、寿命は短くても一度の出産で5~6匹ほどの子どもを産み、妊娠期間も数週間程度。子どもが妊娠可能になるまでも短く、生後3カ月頃になると繁殖可能な体に成長するため、放置すれば爆発的に個体数が増えてしまいます。
 
そのため、寿命が短いからと放置すれば、大量のネズミが棲み付き被害が大きくなってしまうため、少しでもネズミの痕跡を発見した時には、早期駆除を行いましょう。
 

まとめ

 
ネズミの寿命は長くはありませんが、繁殖力が強いため、放置すれば瞬く間にネズミの数が増え、被害も悪化するばかりとなります。
そのため、ラットサインと呼ばれる糞尿跡、足跡、齧り跡を見かけた時には、すぐに駆除作業に踏み切りましょう。