容器や袋をかじった跡には菌が付着。人間が口にするとどうなる?

 
ネズミは強靭な歯を持つため、調味料の容器やお菓子袋に穴をあけ、食べ物を漁ることは朝飯前。ですが人間にとっては病原菌への感染リスクがあるため注意が必要になります。今回は、容器や袋をかじった跡には菌が付着。人間が口にするとどうなる?についてお伝えします。
 

ネズミのエサとなってしまうもの

 
ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミと、それぞれ好むものは異なりますが、ネズミは雑食性であるため、穀類、種子、肉、野菜、魚と人間が食べるものは、十分なエサとなります。
 
キッチンやテーブルに出しっぱなしにしてある食料がネズミに漁られてしまうのはもちろん、床にこぼしてしまった食べかす、生ごみもネズミにとってはごちそうとなるため、片付を行い清潔な環境づくりが大切です。ただし、ネズミは強靭な歯を持つ動物であるため、マヨネーズといった容器であれば簡単に食い破ってしまうため、冷蔵庫にしまったり、棚に保管するなど簡単に漁られない保管場所を考える必要があります。
 
また、人間の食事では考えられないものもエサとしてしまいます。
ゴキブリといった昆虫、観葉植物、ペットのエサ、植物系の石鹸など、以外なものも食料としてしまうため、注意しましょう。
 

ネズミが漁った食べ物を人間が口にしてしまうとどうなる?

 

 
ネズミは多くの病原菌を持ち、人間が感染すれば命に関わる病気になってしまうこともあります。
 
そして、ネズミが漁った食料を気づかずに人間が食べてしまうと、サルモネラ症にかかってしまう恐れがあります。ネズミの糞尿には食中毒でも知られているサルモネラ菌が付着しています。人間の体内に入ることで腹痛や嘔吐、下痢といった症状を引き起こし、死に至るケースもあります。特に、お年寄りや子どもに感染してしまうと重症化する可能性が高くなります。
 
予防薬というものがないため、十分な加熱調理をして防ぐことが主になりますが、調理器具や保存容器、食器類にネズミが触れることで汚染される可能性があるため、漁られた食べものだけが感染経路となるわけではありません。
 
病原菌に感染しないためには、漁られてしまった食料を捨てるだけではなく、キッチン周りの清掃や消毒を行うことがポイントになります。
 

まとめ

 
ネズミが漁った食べ物を人間が口にしてしまうことで、人間の体内に病原菌が入り込んでしまう危険性があります。そのため、漁られないように保管することが大切なのですが、感染経路は調理器具や食器類も考えられますので、ネズミの駆除後には、キッチンを含めた室内の清掃消毒の必要性について覚えておきましょう。