ハクビシンが家屋に棲み付いた場合に、自分で対処しようと考える方は少なくはありません。忌避剤や燻煙剤などを使用して対処しようと考える事でしょう。しかし、その作業も注意が必要です。今回は、弱いから威嚇する?怖いから威嚇する?ハクビシンの鳴き声についてお伝えします。
ハクビシンは臆病者?
ハクビシンは、東京や茨城に千葉などの首都圏でも被害を拡大している野生動物です。
農作物を食い荒らしたり、鶏舎に侵入しニワトリや卵を食べるなど、経済的被害を齎す存在でもありますが、家屋に棲み付き健康被害をもたらす厄介な害獣でもあります。
そんなハクビシンは、日本の生態系においては、強者でもあり、弱者でもあります。
ニワトリなどの家畜を襲ったり、野良猫などと縄張り争いをするなど、獰猛な一面も持っていますが、攻撃性の高いアライグマや猛禽類のフクロウや鷲などからは恰好の獲物として捕食されるケースもあります。
そのため、生息域を人間の住む地域に広げ、天敵が少ない環境に適応する様な状況が近年目立つようになっています。人間の住むエリアには、アライグマもいますが、猛禽類などがいないため、捕食される確率が低くなり、本当の天敵となるのが人間しかいないため、安全に暮らせる可能性が高い状況でもあります。
また、夜行性という事もあり、活動時間の大半が人間とは被らないため、都会などに棲み付いたとしても、なかなか駆除されず生息域を広げることが出来ていました。しかし、ハクビシンによる被害が拡大したこともあり、近年では、駆除対象として対処される傾向にあります。
ハクビシンの鳴き声
ハクビシンは、いくつかの鳴き声を発します。
一般的な鳴き声としては、キューキューやカッカッといった鳴き声を出します。
しかし、威嚇行動に出た時には、喉で唸る様にウーと鳴いたり、キウィーキウィーと威嚇します。そして、ケンカしたり襲い掛かる時には、ガウッやキーキーと鳴いて飛び掛かってきます。
駆除作業する際に、ハクビシンと近い距離になるとこのような鳴き声で判断して、近づき過ぎない様にしましょう。仮に、威嚇する声をあげている時には、防衛本能が働いており気性も荒くなっていますので、作業することを諦めて、その場を離れることが賢明な判断と言えます。鋭い牙で噛み付かれでもすれば、大怪我しますので、無理に作業を進めようとはしない事も大切なのです。
その判断などが難しいと感じた場合には、プロの駆除業者へ相談し、対処していくことをおすすめします。
まとめ
ハクビシンは、凶暴で獰猛な野生動物と紹介されることもありますが、実際には、非常に臆病な動物で、人間などを見かければ逃げていくことが多いです。しかし、家屋に棲み付いたハクビシンを駆除しようとする際には、防衛本能から、威嚇したり、噛み付いたりすることがあります。そういった一面をみれば非常に危険な存在となりますので、駆除作業をご自身で行う場合には、注意を払って作業にとりかかりましょう。
自分で作業するのが怖い・不安という方は、無理に対処するのではなく、プロの駆除業者へ依頼し対処することをおすすめします。