近年、アライグマの被害が各地で広がっており、駆除依頼が増えている状況となります。獰猛な性格ゆえ、一般の方が駆除作業するのも危険な状況です。今回は、手に負えない!アライグマが繁殖し過ぎた現在では駆除が必要についてお伝えします。
繁殖し過ぎたアライグマによる被害
アライグマが日本に輸入され約50年が経ち、ペットとしては手に余る動物でもあったため、自然に捨てられてしまった個体も多くおり、その個体数は繁殖を続け、現在では生態系を壊すであったり、家屋に棲み付く、農作物を荒らすなど、さまざまな問題を引き起こす害獣となっています。
農作物被害に関しては、2021年度の農林水産省の発表では4億1400万円もの被害を出している状況です。
そして、アライグマが保有する病原菌も、狂犬病・アライグマ回虫症・レプトスピラ菌・日本脳炎ウイルスなど、人へと感染すれば、死に至るような病もあるため、非常に危険な存在です。
これほどの被害を出していることもあり、2005年に特定外来生物に指定されています。
そのため、現在では飼育だけでなく、運搬や売買などの取引きに野外への放出が禁じられています。
そして、毎年多くのアライグマが捕獲・駆除されていますが、その被害が未だに無くなってはいないほど、繁殖をしてしまっているのです。
手に負えない!アライグマの駆除
特定外来生物に指定されたアライグマの捕獲数は、環境省のまとめで2006年度は3800頭でした、しかし、2016年には3万5千頭と9倍以上に増えていたため、それだけの個体数が日本には生息しており、繁殖していたことになります。
これだけの頭数が捕獲・駆除されれば、被害は減少すると考えるかもしれませんが、2021年度の農作物被害で約4億円も出すアライグマが減っているとは考えられません。
そして、アライグマ駆除の相談件数や駆除依頼数は、年々増えているため、個体数が未だに増えていると考えられるのです。
駆除も燻煙剤などで家から追い出した後に再侵入される方もいるでしょうし、捕獲を失敗する方もいます。ですので、完全駆除・捕獲作業を必要とする方は、プロの駆除専門業者へ依頼して対処してくことも大切です。
まとめ
アライグマによる被害は増加傾向にあります。農作物被害や家屋へ棲み付かれるといった被害を解消するためには、一件一件ごとの被害に対して、駆除・捕獲を確実にしなければ、全体的な被害を減少させることは難しくもあります。
ですので、ご自身で作業することに不安を感じる方は、プロの駆除業者に頼ることをおすすめします。