日本で生息域を広げる害獣のハクビシンとは、どんな動物?

 
日本には在来種や外来種など数多くの野生動物がいます。動物の影響によって、農作物の生産性や人間の快適な暮らしにも影響を齎す存在でもあるのです。今回は、日本で生息域を広げる害獣のハクビシンとは、どんな動物?についてお伝えします。
 

ハクビシンとは、どんな動物?

 
ハクビシンは、東南アジア、中国南東部、台湾、インド、スマトラ、ボルネオ、ジャワ等、東南アジアにかけて生息している動物なのですが、日本には江戸時代ごろに持ち込まれた外来種と考えられています。
 
そして、その生息域は昭和 20 年代初頭に四国、静岡県、山梨県、福島県に分布しており、現在では、日本全国に生息域を広げている野生動物とされています。
 
ハクビシンとは、全長は約90から110㎝、体重は約3~4㎏。体の大半が灰褐色で四肢は黒色、特徴的なのが額から鼻先まで白い模様が入っているため、漢字で白鼻芯、白鼻心と称されています。
 
また、生態は夜行性であり、雑食性。ねぐらも特定ではなく複数あり、そこを転々と移動しています。繁殖も年一回、平均2~3頭を出産します。
運動能力も非常に高く、電線をバランスよく歩き移動し、飼育された個体の中には、110cmもの高さのジャンプを記録されています。猫と同じように、頭さえ入れば狭い道も通り抜けることができます。
 

ハクビシンを駆除しなければならない訳

 

 
ハクビシンは、外来種となり、日本の在来種を捕食してしまうため、生態系が崩れる恐れがあります。そうなると、農作物などを荒らすだけでなく、環境変化によって生産力に影響を及ぼす恐れもありますので駆除も大切なのです。
 
また、ハクビシンの持つ病原菌などのウイルスに感染することになれば、健康被害も甚大ですし、家屋に棲み付かれ続ければ、老朽化に繋がり資産価値が下がることも考えると、早期対処が必要となります。
 
しかし、ハクビシンは鳥獣保護管理法によって守られている動物ですので、無暗に傷つけたり殺傷してはいけません。捕獲や駆除する場合には、自治体への申請手続きが必要となりますし、箱わななどの罠を設置するのであれば、狩猟免許取得が必要など、知識が不可欠となるため、一般の方にとっては駆除することはハードルが高いと感じる事でしょう。
 
ですので、ハクビシンに棲み付かれたなどのトラブルを抱えて居る場合には、プロの駆除専門業者へ相談し対処していくことをおすすめします。
 

まとめ

 
ハクビシンは、日本に生息してから長い月日が経っており、生息域を全国へと広げていった動物になります。現在では、さまざまなトラブルを引き起こす害獣として、問題視されている状況です。被害も拡大していますので、ハクビシンに棲み付かれてしまった場合には、放置せずプロに依頼して対処していきましょう。