海外ではコウモリの存在が経済効果を齎す!日本にも当てはまる?


 
アメリカのテキサス州では、コウモリの存在が経済効果を生み出すケースが生まれています。しかし、そのような状況は日本でも起こり得るのでしょうか?今回は、海外ではコウモリの存在が経済効果を齎す!日本にも当てはまる?についてお伝えします。
 

コウモリによって生み出される経済効果

 

 
テキサス州オースティンでは、観光名所となっている橋があります。
そこには、コウモリが何百万匹も棲んでいて、毎晩その橋から飛び出し、蚊や昆虫を捕食しています。これらの、農業害虫や蚊を含む何百万もの昆虫を食料として消費し、農作物などが他の昆虫などに食べられる被害を軽減していることもあり、人間にとっては非常に大きなメリットを齎しているとされています。このような状況は、人間と野生生物が都市環境で共存し、繁栄する方法として注目されています。
 
たしかに、野生動物との上手な付き合い方かもしれませんが、必ずしも海外の成功が日本でも成功するとは限りません。
 
仮に、一つの箇所でコウモリが何百匹と増えれば、農業害虫を捕獲する量が増え、農作物の被害が軽減するかもしれません。しかし、他の野生動物などが捕獲するはずだった、虫をコウモリが食いつくしてしまえば、生態系に及ぼす影響はどれほどの被害を被るかまで予測は出来ません。そのため、海外の成功例が必ずしも日本のメリットにつながるとは言い切れないのです。
 

コウモリに棲み付かれるリスク

 
テキサス州の例は、コウモリが橋に棲み付いたといったケースですが、これがテキサス州の家屋に棲み付いたとなれば、それはまた別の問題を引き起こしていたことでしょう。
 
日本でも、野山に住んでいるコウモリをわざわざ駆除しましょうということはありませんし、生態系を維持するためにも鳥獣保護法によって守られている動物ですので、危害を加える様な状況は好ましくはありません。
 
ですが、家屋に棲み付けば、健康的被害や感染症などのリスクもありますし、家屋の寿命が短くなる可能性もあるため、早急に対処するべき問題へと変わります。
 
共存できればというのは、人間への被害を受けないことが前提であると言えますので、家屋に棲み付かれてしまった場合には、プロの駆除業者へ相談し、早急に追い出す・駆除する方法で、安全な生活を取り戻すことをおすすめします。
 

まとめ

 
海外では観光資源や経済効果を齎すコウモリですが、これはケースバイケースで考えなければいけません。日本の野山や洞窟に暮らしているコウモリは生態系を守るために保護しなければなりません。しかし、家屋に棲み付いてしまったコウモリは、健康的被害などを考えると一刻も早く追い出すや駆除しなければ、安心した暮らしが壊れてしまいます。
共存の成功例だけを見るとコウモリの存在は貴重と感じるかもしれませんが、自分たちの暮らしの安全性や安心できる暮らしが前提であるという事を忘れてはいけませんので、棲み付かれてしまった場合には、早急に対処していきましょう。