生活環境被害が問題に。天井裏や床下に住みつくアライグマ

 
民家の天井裏や床下に鳥獣が棲み付き、糞尿の排泄で家屋を痛めたり、家庭菜園の作物を食べられたりするなどの被害を生活環境被害といいます。家屋に侵入する代表的な動物であるアライグマ。今回は生活環境被害が問題に。天井裏や床下に住みつくアライグマ、をお伝えします。
 

生活環境被害とは

 
アライグマのような生き物が民家の天井裏や床下に棲み付くと、足音や鳴き声などの騒音や、糞尿による悪臭、糞尿によって天井板が腐敗するなど家屋へのダメージなどが出ます。また、家庭菜園の作物やゴミを荒らされたり、ダニやノミなどを発生させたり感染症を持ち込み健康に被害を及ぼすこともあります。このような、日常生活に影響を及ぼす被害のことを生活環境被害といいます。
 

被害を防ぐには

 
まずはアライグマが近づかない環境を作ることが大事です。アライグマは餌場と認識した場所には何度もやってきますので、庭に生ごみを置かないようにしたり、ペットを飼っていたらペットフードを置きっぱなしにしないようにしてください。敷地内に果樹がある場合は実ったらすぐ採取し、放置せず、落ちたものはすぐ処分してください。
また、アライグマの侵入口になりそうな場所を塞ぐことも大事です。壁や軒下の隙間の穴や、屋根の重なり部分、戸袋の下や、床下の通気口などからアライグマは侵入してきます。しっかりチェックして、金網やパンチングメタルなどで塞ぐようにしましょう。
 

被害を受けたら追い出す

 

 
すでに被害を受けてしまっている場合は、追い出すことに努めましょう。アライグマが嫌がる忌避剤を散布したり、驚かせるようなライトを設置することが有効です。根本的な解決には捕獲を進めることが最も効果的ですが、捕獲をするためには許可等が必要となりますので、見かけた場合はまずは最寄りの役場、役所に連絡を入れて相談するか、プロの業者に依頼を行う必要があります。
 

まとめ

 
天井裏や床下などに棲み付かれ、騒音や悪臭、家屋へのダメージや家庭菜園を荒らされるなどの生活環境被害をもたらすアライグマ。まずは近づかない環境づくりが大事ですので、餌になるようなものは置きっぱなしにせずすぐ処分することが肝心です。狭い隙間からも侵入してきますので、侵入口になりそうな箇所を点検し塞ぐことも効果的です。すでに棲み付かれ、被害が出ている場合は追い出すことを検討しましょう。忌避剤やライトの設置が効果的です。根本的な解決には捕獲が有効となりますが、許可等が必要になりますので、役所に相談するか、プロの業者に依頼をしましょう。