アライグマが棲み付いてしまった場合に、ご自身で駆除作業を行って、アライグマを追い出すことに成功したとしても、危険が完全に過ぎ去った訳ではないのです。今回は、病原菌や寄生虫が残る!アライグマ駆除後に消毒する理由についてお伝えします。
アライグマ駆除に消毒が必要な理由
近年、アライグマは千葉や神奈川などの関東圏エリアでも被害を齎す害獣として問題になっています。家屋に棲み付くケースもあり、自身で駆除作業を行う方もいれば、駆除専門業者へ依頼して対処するという方もいます。
駆除しなければ、健康被害や家屋の老朽化など、さまざまな問題を引き起こすため、早期対処が求められます。ただし、ご自身で家屋から追い出せたとしても、そこで作業は終了という訳ではないので注意しなければなりません。
アライグマは多くの病原菌や寄生虫を運ぶ可能性があり、それらは人間やペットに感染するリスクがありますので、消毒作業が必要不可欠なのです。
棲み処にはさまざまな問題が!
アライグマを追い出した後、棲み処は食べ残しや糞尿などの残骸が残されていますし、ノミやダニが繁殖しているため、それらを放置してしまうと、人間やペットに危害をもたらすことになります。
まず、アライグマは様々な病原菌を媒介しています。
例えば、アライグマ回虫は糞に含まれることがあり、人間に感染すると重篤な健康被害を引き起こす可能性があります。この回虫の卵は長期間生存し、触れた人や動物に感染するため、清掃や消毒を行わなければ、感染のリスクを取り除く事が出来ません。
また、ノミ、ダニ、シラミなどの寄生虫がアライグマに寄生していることが多く、これらの寄生虫は人間やペットに咬みつき、痒みやアレルギー反応を引き起こすだけでなく、ライム病などの病気を媒介することもあります。そのため、これらの寄生虫も駆除しなければ、家庭内での被害を食い止めることが難しいのです。
アライグマの食べ残しや排泄物は悪臭を放ち、また湿気を引き寄せてカビなどの菌の繁殖させるため、家屋の劣化を引き起こします。消毒作業はこうした汚染物質を除去し、環境を清潔に保つためにも不可欠です。
健康的で快適な生活空間を取り戻すためにも、ご自身で駆除作業を行った場合には、清掃や消毒作業をきちんと行いましょう。
まとめ
アライグマが棲み付いた場合には、追い出すことに注意が向きますが、実際には追い出した段階で作業は完結したわけではありません。その後の清掃や消毒作業をしっかりと行わないと、アライグマによる健康リスクを減少させることはできません。ですので、清潔で安全な生活環境を取り戻すためにも、清掃や消毒作業をしっかりと行いましょう。