繁殖力の強いアライグマは放置することが危険な理由について

 
日本に生息するアライグマは、近年生息域を広げ、農作物被害だけでなく、家屋に棲み付き、健康被害や家屋へのダメージなどを引き起こす害獣として問題視されています。今回は、繁殖力の強いアライグマは放置することが危険な理由についてお伝えします。
 

生息域を広げるアライグマ

 
アライグマは日本に輸入された1970年代から約50年程度で、生息域を全国に広げ、被害を拡大している野生動物です。
 
雑食性で獰猛な正確という事もあり、日本の在来種を捕食したり、農作物を荒す厄介な存在として、問題視されるようになっています。
 
また、アライグマの繁殖能力は非常に高く、オスは1歳、メスは2歳で成熟し、2歳以上の妊娠率はほぼ100%と言われ、年に1~2回の繁殖期に一度で3頭~6頭の子供を産みます。そのため、放置してしまうと、あっという間に個体数が増えるため、今後さらなる被害を齎す可能性の高い動物でもあるのです。
 

生息域が広がるとどんなデメリットが起こる?

 

 
アライグマが生息域を広げていくと、どんなデメリットが生まれるのでしょう?
まず、生態系に影響を及ぼし、日本の在来種を捕食し、生態系を壊す恐れがあります。
過去に日本では、沖縄で繁殖するハブを捕食させるために、マングースを輸入し野に放ったのですが、マングースが襲うのは、ハブではなく在来種のヤンバルクイナやアマミノクロウサギ、ケナガネズミなどの希少種を捕食していることが確認されました。
 
そのため、本土で繁殖力を高めるアライグマがさらに生息域を広げ、個体数を広げてしまうと、多くの在来種に甚大な被害を与える恐れがあるのです。
 
また、アライグマは農作物を食い荒らすだけでなく、家屋などに棲み付くことになれば、健康被害や家屋の老朽化などの問題を引き起こすため、人の生活にも大きな被害を齎します。
 
従って、現在アライグマによる被害に遭われている方は、放置するのではなく、駆除や捕獲作業を行って、被害を食い止めることも重要なのです。アライグマの被害でお困りの方は、プロの駆除専門業者へ相談し対処していきましょう。
 

まとめ

 
アライグマが日本に輸入されて約50年で、その生息域・個体数を増やし、さまざまな問題を引き起こしている状況です。駆除対策を講じていかなければ、さらに生息域を広げる恐れがあるため、現在被害に遭われている方は、早期対処することをおすすめします。
アライグマの被害でお困りの方は、アライグマの救急隊へご相談下さい。