自分でコウモリを追い出したら糞尿の掃除や除菌・消毒も重要


 
コウモリが棲み付いた場合に、忌避剤などを利用して追い出しに成功することはあります。そして当然ですが、追い出して安心していてはいけません。今回は、自分でコウモリを追い出したら糞尿の掃除や除菌・消毒も重要についてお伝えします。
 

害獣によって汚された環境の放置は危険!

 

 
コウモリなどの害獣が棲み付いた際に、部屋などには多くの糞尿であったり、食べ残した食料が転がっていることでしょう。それらを放置すれば、衛生上非常に汚染されている状況ですので、感染症やアレルギーを引き起こす原因になるケースがあります。
 
特に、忌避剤などを利用して追い出しに成功し、侵入経路を塞いで安心した後に、病気になるといった方も少なくはありません。その原因が、今まで棲んでいた害獣の糞尿やダニにノミなどが影響しています。そして、コウモリの糞尿にはSARS、ニパウイルス感染症などの感染症を引き起こすウイルスが含まれている可能性があるのです。そのため、棲み付かれた環境を掃除し、除菌・消毒までやらなければ、安心した生活を取り戻すことは出来ません。
 
追い出せて良かった!では、作業は終わりません。
害獣に棲み付かれる前の、クリーンな状態に戻し、帰巣されない様にしてやっと害獣からの被害が無くなったと言えます。そこまで行わなければ、害獣の被害が無くならないのです。
 

掃除や除菌に消毒作業は大変!

 
コウモリが棲み付いている期間が短ければ、環境は汚れていないと考えている方は多いでしょうが、まず、棲み付かれたのはいつか?なんて把握できる方は少ないため、大抵の場合、気が付いた時にはかなりの月日が経った状態で、異変に気が付く傾向にあります。
 
そうなると、必然的に住処とされている環境は、かなり汚れている可能性が高いです。
そこで、死骸などを見つけたりすることもあるでしょう。かなり凄惨な状況となっているケースも考えられ、精神的負担を受けたくないという方が多いので、一般的には駆除業者へ依頼するという方が多いのです。
 
また、作業も鳥獣保護法により、追い出しは問題ないけれど、駆除や捕獲といった事になると、自治体や行政への申請が必要など面倒な手続きや制約がありますのでプロに依頼した方が効率的です。その後の、清掃や除菌・消毒に侵入経路を断つ作業も依頼できるため、安全に負担を感じずに、元の生活を取り戻せますので、無理に自分でなんとかしようとはせず、プロに依頼することをおすすめします。
 

まとめ

 
コウモリに棲み付かれてしまったご家庭や建物では、一刻も早く追い出したい・駆除したいなどの事を考えて、忌避剤などを利用して追い出すことでしょう。しかし、その後に、しっかりと清掃や消毒・除菌を行わない状態となると、感染症やアレルギーなどの症状を引き起こす原因となるかもしれません。コウモリなどの害獣を追い出した段階では、健康的被害を完全に排除できているという訳ではありませんので気を付けましょう。
害獣は追い出した後に、しっかりと清掃や消毒・除菌して、棲み付かれる前の状態に戻すまでが重要なのです。