被害を増やすクマネズミ。他のイエネズミと見分けるポイント

 
ビルだけではなく住宅街にまで被害を拡大しているクマネズミ(スーパーラット)。ドブネズミ、ハツカネズミと見分けることで最適な駆除の方法も見つけやすくなるでしょう。今回は、被害を増やすクマネズミ。他のイエネズミと見分けるポイントについて紹介していきます。
 

クマネズミの生態と特徴

 
クマネズミの大きさは20㎝ほど。
高所を得意とするため、電線や配線を伝い高い場所を侵入経路とし、屋根裏や壁の中に棲み付くケースが多くなります。
臆病で警戒心が強いため、ネズミに関する知識がないと、駆除が難航することも珍しくありません。
そして、都心部で被害を増やしているスーパーラットのほとんどはクマネズミとされ、殺鼠剤に耐性があり、警戒心が強く、学習能力と環境適応能力が高いことから、ますます駆除が困難となっているのです。
 
寿命は1~2年ほどになりますが、1度に5~6匹子供を生み、20日前後で妊娠可能とります。さらに年中過ごしやすい気温に保たれ、エサを確保しやすい環境である室内では、季節問わず繁殖するため、放置すれば瞬く間にネズミが増えてしまうのです。
 

クマネズミを判別するポイント

 

 
棲み付いたネズミ退治を成功させるためには棲み付いたネズミの種類を特定し、効果的な駆除を行えるようにすることも大切。見た目で判別することもできますが、天敵となる人間を避けながら行動するため、簡単に目視できないこともあります。そのため、痕跡からクマネズミを判別するポイントも確認しておきましょう。
 
・糞尿の痕跡
クマネズミの糞は不揃いの楕円形で、大きさは6~10㎜ほどになります。
クマネズミは移動しながら糞尿する習性があるため、溜め糞ではなく、広範囲に散乱していることが多くなります。また、高所を得意とするため、換気扇周り、梁といった比較的高い場所に糞尿が見られます。
 
・鳴き声
ドブネズミはトラップにつかまった時、威嚇する時に「キー」という鳴き声を発しますが、クマネズミはほとんど鳴くことはありません。欧米系のクマネズミの方が鳴くと言われていますが、それでも「キュッキュッ」といった鳴き声になります。
 
・足跡
クマネズミは人目の付きにくい高い場所も身軽に移動します。また、垂直移動も得意とするため、屋根裏、電気コード、柱、エアコンなど高い位置に足跡がある場合にはクマネズミの可能性が高くなります。
 

まとめ

 
家に棲み付くネズミは1種類だけではありません。
ネズミの種類によって駆除グッズの効果的な使用方法は異なる部分があるため、どのネズミが棲み付いたかチェックしてみましょう。
 
また、クマネズミは運動能力が高く、警戒心も強いため、自身で駆除する場合には、失敗してしまう人も少なくありません。駆除グッズを使用しても対処できないという場合には専門の駆除業者に依頼するのがオススメです。