越冬する蜂と越冬しない蜂!秋になると蜂が攻撃的になる理由

 
冬になると動物や昆虫の中には越冬する種類がおり、冬前までに栄養などを蓄え生存します。蜂も越冬ができる蜂と出来ない蜂がいるのを知っていますか?今回は、越冬する蜂と越冬しない蜂!秋になると蜂が攻撃的になる理由についてお伝えします。
 

越冬する蜂と越冬しない蜂

 

 
日本に生息する蜂で代表的なスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチという種類の中に、越冬する蜂と越冬しない蜂がいます。厳密には、女王バチのみが越冬するケースと、巣にいる蜂全体で越冬する蜂がいるのです。
 
スズメバチやアシナガバチは、女王バチのみが越冬を行い、それ以外の働き蜂などは、寒さで死んでしまいます。そのため、蜂の巣には次期女王バチのみが残り、古い女王バチや働きバチは死亡してしまうのです。そして、春先になり次期女王バチがお腹の中の卵を抱え、巣作りから始めます。
 
一方のミツバチはというと、女王蜂と働き蜂が一緒に越冬します。そのため、春先からすぐに食料を集め、巣を大きくしていきます。ミツバチは体を押し当てて体温を高められる昆虫ですので、越冬することも可能となっています。これは、働き蜂が外敵をやっつけるときに、針だけでなく熱殺蜂球という方法で、体温を上昇させやっつける様に温度を操ることができるからこそ、巣全体での越冬を可能としています。
 

秋になると蜂が攻撃的になる理由

 
そして、スズメバチやアシナガバチなど越冬が出来ない種類の蜂は、秋口から非常に攻撃的になり、刺される被害も増加します。これは、越冬を前で新女王バチを産み落とす前のため、働き蜂も攻撃的になっているのです。
 
従って、秋口頃にスズメバチやアシナガバチなど巣を作られてしまったご家庭などは注意しなければなりません。巣の大きさもかなり大きい状態になっており、巣にいる働き蜂の数も相当数いますので、間違って刺激してしまうと、生死に関わる問題になる可能性も考えられます。
 
ですので、秋口頃に蜂が威嚇の行動を取ってくるようであれば、いつ刺されてもおかしくない状況となっているため、早急に対処しなければなりません。
 
また、巣には多くの働き蜂がいる事が予測されるため、秋から冬にかけての駆除は、ご自身で行わず、かならずプロの駆除業者へ連絡し対処してもらう事をおすすめします。
 

まとめ

 
蜂の種類によって、越冬する蜂とできない蜂がいます。できる蜂は秋から冬にかけて食料集めで働き蜂も頻繁に飛び回っています。そして、越冬できないスズメバチやアシナガバチに関して言えば、次世代の女王バチを生き残らせるために最後の仕事を行っているため、攻撃的になっています。この時期の蜂は、夏よりも危険性が増しますので、家屋などに巣作りされてしまった場合は注意しましょう。そして、駆除が必要な場合は、早急にプロへ駆除依頼することをおすすめします。