ネズミの激増が社会問題となっているアメリカでも実施されているドライアイスを用いたネズミ退治。日本でのネズミ駆除でも活用することができる駆除アイテムです。今回は、農作物を荒らすネズミを退治。ドライアイスを用いたネズミ駆除について紹介していきます。
農作物のネズミ被害
農林水産省が発表している「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(令和4年度)」によると、令和元年度のネズミの農作物の被害金額は5,300万円となっています。
鹿やイノシシと比較してしまうと被害額は少ないものの、農作物を荒し被害を出していることに変わりはありません。
ネズミの種類によって好みの作物は異なりますが、サツマイモやニンジンといった根菜類、稲や麦など幅広く作物を食べ、被害をもたらします。
摂食行動による食害だけではなく、ネズミは一生伸び続ける門歯と呼ばれる歯を持ち、食糧を保管している袋を齧ったり、暖房設備に必要な配線を齧り、間接的に作物をダメにしてしまうケースもあります。
電気ケーブルに関しては火災を引き起こす要因となる可能性もあり、放置すれば被害が大きくなってしまうため、早急な駆除が必要となるのです。
ドライアイスによるネズミ駆除
ドライアイスを用いた駆除は、巣穴の中に二酸化炭素を充満させ、眠っているネズミを窒息死させる方法になります。
ドライアイスを用いた駆除は巣穴の出入り口を塞ぐことが成功させるポイント。
土の中に巣がある場合には巣穴が枝分かれしていることがあるため、ドライアイスを設置後、土をかぶせるなどして出入口を封鎖しましょう。
室内の場合には床下といった出入口にドライアイスを設置し、ドライアイスが完全になくなるのを待つだけと簡単です。
低温火傷の可能性があるため、取り扱いに注意が必要ですが、毒エサや殺鼠剤を使用するよりも環境に優しく、ペットや鳥獣保護法によって守られている害獣の誤飲といった危険性も少ないため、扱いやすいと言えるでしょう。
ただし、他の出入り口があれば、そこからネズミが逃げてしまうといった失敗する可能性もありますし、出入り口の穴が小さく発見できないといったケースもあるでしょう。
そういった場合にはネズミ駆除の知識と経験が豊富なネズミ駆除を専門とするプロに頼るようにしましょう。
まとめ
ネズミによる農作物の被害は大型動物よりも少ないかもしれませんが、放置すれば被害が拡大していくだけとなります。そのため、駆除にあたらなければなりませんが、毒エサや殺鼠剤といった駆除アイテムの使用に心配を感じる方は、ドライアイスを用いた駆除も検討してみましょう。
また、被害が大きい場合には自分で駆除するのにも時間がかかり、被害額が膨らむばかりとなります。駆除後には再発防止のアドバイスを受けることもできますので、プロに相談することも考えてみましょう。