近年、ハクビシンなどの野生動物が都心部でも被害を拡大している状況で、駆除依頼件数も増えていますが、必ずしも駆除しなければいけないものなのか?といった疑問を抱く方もいる事でしょう。今回は、都市部でのハクビシンなどの野生動物との共存は難しい?についてお伝えします。
都心部での野生動物との共存は難しい?
日本には多くの野生動物が生息し、人と共存している状況です。
これは、森林などの自然を多く破壊しない様にして、生息する動物や昆虫に鳥類などが過ごせる環境を残すことで、生態系が維持されると考えられています。
しかし、その環境保全や維持に注目されるようになったのも、ここ数年前のことです。
そのため、野生動物が安定して生活できる様な状況でもなくなっていて、野生動物の中には、人間の生息域に踏み込み、被害を齎すケースが増えています。
最も野生動物による被害が出ているのが、農作物などを食い荒らし、農家などに経済的被害を齎すことが問題視されています。そして近年では、都心部などにもハクビシンやアライグマなどの野生動物が、家屋などにも棲み付くことが増え、家屋の老朽化や健康被害を齎す要因となり、共存するのも難しいと考えられる様になっています。
食糧不足が齎した都心部への侵入
野生の動物が人間の住むエリアに侵入してきた理由には、自然の環境が棲みにくくなり、食べ物などの食料が枯渇していることが原因となっています。近年、熊が春先などに町に現れニュースが増えたように、小型から中型の動物さえもが、人間の生活圏に下りてきています。
そのため、ハクビシンやアライグマなどの野生動物が東京や神奈川に大阪などの都市部にまで侵攻し、家屋に棲み付くなどの被害が拡大している状況なのです。また、人間の住む環境に棲み付くメリットは、ゴミなどを荒らしその中から生ごみなどの餌となるものが簡単に手に入り、人間以外の天敵がいないため、暮らしやすいと感じているのでしょう。
しかし、野生動物の持つ病原菌などに感染すれば、健康被害を齎し、最悪の場合には、死に至るような病気にかかる恐れがあるので、人間にとっては猛威なのです。従って、放置して共存しようとするのはあまりにも危険すぎるため、駆除という手段を取るしかありません。
可哀そうという感情を抱く方もいらっしゃいますが、放置すれば被害は拡大するばかりですので、棲み付かれてしまった事に気が付きましたら、プロの駆除業者へ相談し対処していくことが重要です。
まとめ
人間と野生動物は、生態系など環境面などから考えれば、共存していくことが大切になります。しかし、人間の生活圏のテリトリーにまで入ってきてしまっては、野生動物が齎す問題は非常に厄介なものばかりです。ですので、共存するとしても、都心部ではなく自然界の環境を整えて行くことが人間にできる最低限の共存であり、考えていかなければならない問題となります。都市部などの環境下において、問題を引き起こす害獣に関しては、捕獲・駆除して行くことが可哀そうと躊躇っていては、被害が拡大していくばかりとなります。だからこそ、正しい知識をもって対処していくことが重要となりますので、プロの意見を聞いて対処していきましょう。