近年、日本では害獣による被害が拡大しており、駆除対策を講じなければ、家屋に棲み付かれ、健康被害や家屋の老朽化などの問題を引き起こすことにもなるため、見過ごすことの出来ない存在となっています。今回は、この足跡はアライグマ?野良猫や犬とは違う足跡についてお伝えします。
アライグマの足跡は野良猫や犬とは違う!
日本には、多くの野生動物が生息していますが、なかには人間の生活に悪影響を及ぼす存在もいます。例えば、畑の農作物を食い荒らし、経済被害を齎す動物であったり、家屋に棲み付き健康被害や家屋の老朽化などの問題を引き起こす存在がいます。
そういった動物がいるため、人は駆除・捕獲して被害を減少させていく必要性があります。
また、アライグマなどの外来種は、日本古来の在来種を捕食し生態系に変化を与えてしまう恐れがあるため、駆逐していかなければならないのです。
そして、これらの動物を特定しなければ、忌避対策や駆除対策は行えません。
特長的なのが、足跡です。
アライグマは、前足・後ろ足共に指が5本あり、鋭い小さな爪があります。足跡の大きさは、5~7cm程度となり、掌球と指球がくっついた足跡が残ります。
この特長的な足跡は、野良猫や犬とはことなります。
猫や犬の指の本数が前足に5本、後ろ足に4本となりますので、足跡の指の本数を数えれば、違いを判別することは可能です。
足跡からだけでも特定できる?
アライグマの足跡は、指の本数でできますが、前足と後ろ足の指が5本づつの動物は他にもおり、ハクビシンやアナグマといった日本に生息する動物も指の本数が同じです。
ただし、それぞれ足跡には、異なる特徴がありますので、アライグマなのか、違う動物かなのかの把握は出来る可能性が高いです。
そして、これらの動物は駆除しなければ、家屋に棲み付き健康被害や家屋の老朽化などの問題に繋がっていきますので、早期発見は大切です。庭の畑などでこのような足跡を見つけた場合には、いつ棲み付かれるか分かりませんので、忌避作業を行いましょう。
また、棲み付いた動物を特定しなければならない理由には、野生動物のなかには、鳥獣保護管理法によって守られている動物もおり、考えなしに殺傷してしまったりすると、法を犯す行為となり、罰を科せられる恐れがありますので、特定が必要なのです。
一般の方が、直接的に屋根裏などを覗いて特定するのは危険ですので、足跡などから特定してみましょう。
そして、特定した後には、駆除作業が不可欠となりますが、ご自身で作業するのに不安な場合は、プロの駆除業者へ依頼して対処していくことをおすすめします。
まとめ
野生動物が人間の生息圏にテリトリーを広げることも増え、棲み付き被害なども非常に多くなっています。そういった被害を受けないためには、忌避対策や駆除対策が不可欠なのですが、実際にどのような野生動物が、周辺にいるのか、棲み付いたのかを特定しなければ、作業も出来ません。まずは、被害を受ける事なく行えるであろう足跡探しから始めてみましょう。