住居内にネズミが侵入すると様々な痕跡(ラットサイン)を残します。尿にも感染症を引き起こす病原体が付着しているため清掃・消毒を行うと共に注意が必要です。今回は、もしかして家に侵入された?イエネズミの尿の特徴と感染症について紹介していきます。
早期発見!ネズミの尿の特徴
ネズミに棲み付かれてしまうというのは、そうそう誰にでも起こることではないため、まさか床の染みがネズミの尿?と意識してみる人も多くはないでしょう。
ですがネズミが家に現れると健康的にも経済的にも被害を受けることになり、放置すれば被害が拡大していくだけとなりますので、ネズミの排泄物にも気づき、早期駆除に踏み込むことが大切になります。
ネズミの尿は黄色っぽく、臭いがきついのが特徴。
尿をしたばかりですと、臭いレベルもさほどですが、乾いて菌が繁殖してしまうと臭いがきつくなります。そして、臭いがなかなか消えないのも厄介なポイント。
また、ネズミは天敵となる人間を避けながら生活するため、部屋の隅や物陰、梁といった場所を移動経路としています。ネズミは移動しながら尿をする習性があるため、こういった場所に濡れた跡がある場合にはネズミの可能性が高くなります。
尿でおこる感染症
尿には細菌や病原菌が付着しています。
食中毒でも有名なサルモネラ菌。下痢や嘔吐といった症状を引き起こします。
ネズミが触れた食品や食器、調理器具を介して人間に感染する危険もあるため注意しましょう。
また、サルモネラ菌の仲間でもあるチフス菌も尿に潜む病原菌。感染することで腸チフスになることもあり、高熱、頭痛といった症状だけではなく、重症化すると腸に穴が開いてしまう危険な感染症になります。
そして、尿で汚染された水から感染するレプトスピラ症(ワイル病)は、頭痛や発熱など風邪に近い症状が現れますが、重症化すると腎障害などを引き起こします。
傷口に汚染水が触れることで感染し、人獣共通感染症となるため、ペットにも危険が及びます。
いずれも放置することで死に至ることがあるため、体の不調を感じた時には病院に行くようにしましょう。そして、感染を防ぐためには尿の清掃を行う際には手袋とマスクを忘れずに着用し、保菌者となるネズミの駆除を早急に行いましょう。
まとめ
ネズミの尿には多くの病原体が潜んでいます。
放置してしまうことで、部屋中が病原菌で危険な状態となってしまいますので、心当たりのない染みがあったり、濡れている箇所がある場合には、ネズミの尿も疑ってみましょう。
そして、尿を掃除するのはもちろんなのですが、病原菌をまき散らす大本を断たなければ安全な暮らしを取り戻すことはできません。ネズミかな?と思った際には、24時間受付、ご相談料無料の「ネズミの救急隊」へお気軽にご連絡ください。