アウトドア時に黒い服はNG!蜂に攻撃されにくい服装とは?

 
登山やバーベキュー、ハイキングなど、アウトドア時に注意したいのが「服装」。
実は、黒っぽい服装をしていると蜂に攻撃されるリスクが高まるといわれているのです。
そこで本記事では、アウトドア時に黒い服は危険性が高い理由と、おすすめの対策を詳しくご紹介していきます。
 

黒系の色は、スズメバチが認識しやすい色

 

 
蜂は、種類によって感知できる色が異なります。
具体的には、ミツバチは赤や緑といった色を感知できるといわれていますが、スズメバチやアシナガバチは、白と黒のコントラストを感知するとされています。
 
スズメバチが黒系の色に反応しやすい理由は、厳密にはわかっていませんが、一説によると「天敵のクマの色だから」「蜂を食べる東洋人の髪色だから」といった説があります。
 
つまり、天敵から逃れるために、「危険な色」として黒系を認識している可能性があるのです。
 
そのため、登山やバーベキューなど屋外で長時間過ごす時に黒系の服を着るのはNG!
襲われるリスクを回避するためにも、これらの色は着用しないようにしましょう。
 
おすすめなのは、白や水色、ピンクといった淡い色を着ること。
リュックや帽子、タオルなどを身につける時も、淡い色を意識するだけで襲われる危険性が少なくなります。
 

秋も最大限の注意が必要!

 
9月以降は、獰猛なオオスズメバチなどが、他の巣を襲い、巣の中の幼虫や蛹を狙う場面を目にする機会が増えます。これは、越冬をしない種類の蜂は、秋ごろに巣を最大限にまで成長させ、新女王を誕生させる季節になるため、最も活発に活動するため、危険度が高まります。
 
ですので、スズメバチを刺激するような色の洋服などを着て、紅葉やBBQに出かけた際に、多くの人が蜂に襲撃されるなどのトラブルに発展する事も起こりますので、気を付けなければなりません。
 
特に、紅葉に出かけると周りの自然の景色に溶け込んでいる巣を見つけるのは難しく、気が付いた時には、周りに何匹も働き蜂が飛び回っていて、危険な状況に気が付くのが遅れる傾向にあります。
 
刺されてしまうケースも考えられますので、秋のお出かけの際には、蜂が攻撃的になっているということを忘れてはいけません。
 

屋外では「色」以外にも注意が必要

 

 
ご紹介した通り、黒い服はスズメバチが認識してしまうため襲われるリスクが高くなりますが、実は色以外にも服装選びには注意すべき点があります。
 
その注意点とは「匂い」と「デザイン」
まず匂いに関してですが、スズメバチは香水や洗剤、柔軟剤などの甘い匂いに寄ってくる傾向があります。
屋外で活動をする時は、これらの匂いに注意するようにしましょう。
 
また、制汗剤なども甘い匂いのものを使用すると寄ってくる恐れがあります。
こういったアイテムを持参する際も、無香料のものを使用するなど工夫してみてください。
 
また、服のデザインでは、ヒラヒラとしたスカートや袖などは蜂を刺激しやすいといわれています。
 
屋外に長時間いる時は、これらの服装にも注意しながらコーディネートを決めるのが良いでしょう。
 

蜂に刺されるとどうなる?

 
蜂に刺されると、刺された場所に激しい痛みや赤み、腫れが現れます。
これらは、蜂の毒が皮膚に注入されることで引き起こされる局所的な反応です。通常、痛みは数時間程度で治まりますが、腫れやかゆみは数日間続くことがあります。
 
一部の人は蜂毒に対してアレルギー反応を起こすことがあり、軽度なものから重度なものまであります。
軽度の場合であれば、刺された部位が通常よりも大きく腫れる「局所反応」が見られます。
しかし、重度の場合には、呼吸困難、顔や喉の腫れ、めまい、吐き気、さらには意識の混濁などの全身的な症状が現れる「アナフィラキシーショック」を発生する恐れがあります。アナフィラキシーショックは命に関わる状態であり、直ちに救急車を呼んで医療機関に向かう必要があります。
 
また、蜂に複数回刺された場合には毒の量が多くなり、全身に影響を及ぼす可能性もあります。これにより、発熱や吐き気、血圧の低下などの症状が起こる可能性もあります。
 
蜂に刺された際には、まず安全な場所に移動し、刺さった針があれば慎重に取り除きます。その後、刺された部位を冷やして腫れを抑えます。もしも、アレルギー反応が疑われる場合や症状が重い場合には、速やかに医療機関を受診することが重要です。
 

まとめ

 
スズメバチなどの蜂は、服の色や匂い、デザインなどで寄ってくることも多々あります。
屋外で活動する時は、ぜひご紹介した点を踏まえて上で着ていく服を決めるようにしてください。
 
また、家の近所で蜂に遭遇した時は近くに巣がある可能性があります。
この場合はプロの駆除業者に相談し、早期に対処するようにしてくださいね。